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もののけ姫 関連記事

  • 『もののけ姫』(1997)

    映画館の窮地を救ったジブリ “生きろ。”――再発見される『もののけ姫』の価値

    映画

     新型コロナウイルスがこの春から映画館に与えた影響は想像以上に大きかった。ウィズコロナ、ステイホームが叫ばれて劇場に足を運ぶ人が途絶え、相次いで新作の公開延期が発表される。上映予定の作品を失い、窮地に立つ劇場。そんな緊急事態を救ったのは懐かしい旧作名画の数々だった。何度もソフト化され、テレビ放送されても、愛すべき名作には今でも確かな集客力がある。コロナ禍のおかげで、映画館という集いの場の未来を憂うファンが大勢おり、かつての名画座的プログラムにも十分な興行価値があると分かった。@@cutter■映画館の窮地をジブリが救う  特に「一生に一度は、映画館でジブリを。」のコンセプトで、6月26日から全国370館を超える劇場で再上映が始まったスタジオジブリ作品の強さには、改めて目を見張るものがあった。  公開直後の週末には、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)のトップ3を『千と千尋の神隠し』(2001年)、『もののけ姫』(1997年)、『風の谷のナウシカ』(1984年)が独占。徐々に封切りが始まった新作映画を押しのけて、3週連続でトップ3を独走する異例の事態となった。  「劇場で観られて良かった」「感動した」と、映画館でのジブリ体験への絶賛が連日のようにSNSに並ぶなか、初見の印象とのギャップ込みで話題になっているのが『もののけ姫』だ。子どもの頃に観て「難しい」「暗い」「怖い」と感じた観客が、大人になった今、その魅力を再発見しているのだ。 @@insert5 ■まさに“もののけ”な映画が出現したあの夏  『もののけ姫』が初公開されたのは23年前の1997年7月12日。同日には洋画の超大作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が封切られ、翌8月には大ヒット作の続編『スピード2』が公開を控えるなど強豪がひしめくなか、実に1420万人の観客を動員。日本映画の歴代興行記録を塗り替える193億円を叩き出し、アニメ作品として初の日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得。劇場からあふれた観客が長蛇の列を作り、社会現象と呼ばれる大ヒットとなった。  映画の舞台は遠い昔の日本。タタリ神と恐れられる巨大な怪物を退治した少年アシタカ(声:松田洋治)は、右腕に死の呪いを受ける。穢(けが)れを背負って村を追われた彼は、自分の運命を見極めようと旅を続け、深い森の先にある製鉄の村・タタラ場に辿り着く。そこには女統率者のエボシ御前(田中裕子)と、その命を狙う「もののけ姫」がいた。人々に恐れられる姫の名はサン(石田ゆり子)。人間でありながら山犬の一族に育てられ、製鉄の為に豊かな森を破壊する者に憎しみの炎を燃やす少女だった。 @@insert1  物語は神と人間、破壊と共存、欲望と憎悪、かすかな希望の間を揺れ動きながら、決して避けられない戦いへと雪崩(なだ)れ込んでゆく。宣伝ポスターに大きく刷られたキャッチコピーはずばり、「生きろ。」。『もののけ姫』の1週間後に封切られた人気テレビアニメの劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを君に』(1997)のコピーが「だからみんな、死んでしまえばいいのに…」だったこともあり、余計に『もののけ姫』のメッセージ性が強く際立ったのをご記憶の方も多いだろう。  ストレートな惹句を掲げた『もののけ姫』だが、多くの観客を集める一方で「難解」という批判も出た。それも当然。監督の宮崎駿自身、作品完成から4ヵ月の記者会見で「自分は何を描いたのか、総括が終わってない」と内心の葛藤を吐露しているのだ。 ■従来のジブリ映画を覆す『もののけ姫』の異常性  構想に16年を費やした『もののけ姫』は、当初の原案では黒澤明タッチの歴史活劇だった。しかし、映画化が実現するまでに長い歳月が流れ、時代は大きく変化してしまった。ベルリンの壁の崩壊、ボスニア・ヘルツェゴビナの民族・宗教を巡る激しい紛争。日本では阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件が起きた。刻々と変化する社会情勢、予期せぬ惨劇が次々に襲いかかる現実と、物語として閉じた創作世界にどう折り合いをつけるべきなのか。  制作に3年をかけた本作には『「もののけ姫」はこうして生まれた。』と題した6時間40分の大長編ドキュメンタリーがある。そこで宮崎監督は、「自分が直面する問題を取り込んだ映画を作らなきゃ意味がない」と断言する。「混沌とした難しい問題を伏せて、(表面だけ)元気な映画を作ってもダメ。自然保護なんて分かり切っているのに作っても仕方がない」。 @@insert2  「自分が知っていること、消化されたテーマを伝えるのは伝達であって表現ではない」とドキュメンタリーは訴える。「表現とは自分でもよく分からない感情と格闘し、自分を絞り出すようにして獲得するものだ」と。  宮崎監督は『もののけ姫』に解決不能な課題を投入することで現代と対峙(たいじ)し、自分ではどうにもならない呪い=宿命と葛藤する主人公たちに、不条理な世の中に生きる若者の姿を重ねた。映画が「難解」で「暗く」「恐い」のは必然だった。  「エンタテインメントとして受け入れられるか否かは分からない」と、宮崎監督は語る。だが、何度も同じものを作っても意味がない。優しい癒しの“ジブリ”というイメージを裏切り、好評だった過去を否定したい。血が流れ、肉が断たれる暴力的な描写にも挑戦した。「これでジブリの幕引きになってもいい」。監督は覚悟を決めていたのだ。@@separator■宮崎駿執念の作品づくり  先述したドキュメンタリーの巻頭には「創りたい作品へ、造る人達が可能な限りの到達点へとにじりよっていく。その全過程が作品を創るということなのだ」という言葉が掲げられている。大自然と神、精霊、人間の複雑な関わり、民族・性別・病に対する差別意識。登場人物たちも自らの理想と現実の大きな矛盾を悟りつつ、口をつぐみ、目を伏せる。  明快なエンタテインメントとは程遠い、辻褄(つじつま)の合わない題材と格闘しながら、製作費20億円を投じた超大作の結末が決まらず思い悩む宮崎監督。このドキュメンタリーには、監督個人のヴィジョンを周囲のスタッフが必死で汲(く)み取り、共鳴し、膨大な手間暇をかけて手探りで『もののけ姫』を作り上げてゆく日々が綴られている。 @@insert3  技術面でも3DCGの導入でアナログからデジタルへの移行期と重なり、フルセル画の作品としてはジブリ最後の1本となった『もののけ姫』。使用した作画枚数は14万枚以上。だが、もちろん絵作りも一筋縄ではいかない。「透視図法は錯覚。コンピューターで作った映像には面白味がない。歪んでる方が気持ちがいいんです」と、ほほえむ宮崎が描いたラフ画を前に、作画監督の安藤雅司も思い悩む。  「スタイル化されていないところに宮崎監督の動きのリアリズムがある」。例えば、ちょっとした“うねり”の線。これを皺(しわ)だと解釈すると、その線の意味が限定されてしまう。万事が妥協なく、単純明快な記号化を拒む意識との戦いなのだ。 ■声優に起用された豪華俳優陣とジブリの転換期  和やかな表情で自らのこだわりを貫く宮崎監督との“戦い”は豪華声優陣にも及んだ。森光子や田中裕子、松田洋治に小林薫ら、役者陣の巧みな表現力に強く頷き、五百歳の猪神に扮した今は亡き大物・森繁久彌の変幻自在の芝居に感嘆するも、細かなニュアンスに積極的に注文をつける監督。三百歳の山犬役に抜擢され、完成披露会見で「私が姫役だと思ったのに」と笑いをまいた美輪明宏には、森繁演じる猪神と恋仲にあった裏設定を伝え、微妙な感情を引き出す。一方、もののけ姫役の石田ゆり子は、公開初日の舞台挨拶で「監督が細かく指示してくれたんですが、それが多すぎてワケがわからなくなった」とポツリ。  壮大な音楽は宮崎作品には欠かせない久石譲が担当。聴けば一瞬で神秘的な異世界が広がるカウンターテナー、米良美一が歌う主題歌も忘れ難い印象を残した。また、製作元の徳間ジャパンがディズニーと提携、『もののけ姫』は全米で初公開された記念すべきジブリ作品となった。 ■公開から23年を経て @@insert4  「子どもには難しいと言われたが、むしろ子どもが一番よく分かってくれるはずだ」と宮崎監督は言う。監督自身も含めた大人が説明できない現実の不安を、同じ問題を抱えて同じ時代を生きる実感として子どもたちに提示する。伝達ではなく表現を。メッセージではなく感覚の共有を。宮崎駿がスタジオジブリの全勢力を賭けて生み出した『もののけ姫』は、晴れない社会不安のなかで、それでも生きる力強さを問う作品だった。  本当の意味で優れた作品は、時代が移り、価値観や社会の情勢が変化しても、観客の側が新たな主題や意味を作品のなかに見出す。映画館に舞い戻った『もののけ姫』は今、頭で理解しきれなかった宮崎駿監督の心を、肌で感じ取れる作品として、再び新しい命を吹き込まれたのだ。(文・山崎圭司)

  • 7月11日~7月12日の全国映画動員ランキング1位:『千と千尋の神隠し』

    【映画ランキング】ジブリ作品が3週連続上位独占!『私がモテてどうすんだ』は4位発進

    映画

     7月11~12日の全国映画動員ランキングが興行通信社より発表され、「一生に一度は、映画館でジブリを」のコンセプトのもと再上映されているスタジオジブリ作品が、今週も『千と千尋の神隠し』が1位、『もののけ姫』が2位、『風の谷のナウシカ』が3位と、3週連続上位を独占。新作映画の公開が徐々に増えてきているなか、圧倒的な強さを見せつけた。@@cutter 新作映画は、累計発行部数300万部を突破した人気コミックを実写映画化した『私がモテてどうすんだ』が4位。公開初日から3日間で、動員5万人、興収6450万円という数字を記録した。リー・ワネルが監督・脚本・製作総指揮を務めるサイコ・サスペンス『透明人間』は初登場6位、トレイ・エドワード・シュルツ監督が手掛けた青春物語『WAVES/ウェイブス』が初登場9位にランクインした。  既存作品では、公開4週目を迎えた『ドクター・ドリトル』が6位、公開3週目の『ランボー ラスト・ブラッド』が7位、先週6位スタートの『MOTHER マザー』が8位、ジブリ再上映の『ゲド戦記』が10位となっている。  7月11日~7月12日全国映画動員ランキングは、以下の通り。 第1位:『千と千尋の神隠し』 第2位:『もののけ姫』 第3位:『風の谷のナウシカ』 第4位:『私がモテてどうすんだ』 第5位:『透明人間』 第6位:『ドクター・ドリトル』 第7位:『ランボー ラスト・ブラッド』 第8位:『MOTHER マザー』 第9位:『WAVES/ウェイブス』 第10位:『ゲド戦記』

  • 7月4日~7月5日の全国映画動員ランキング1位:『千と千尋の神隠し』

    【映画ランキング】ジブリ再上映作が今週もトップ3独占 長澤まさみ『MOTHER』は初登場6位

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     7月4~5日の全国映画動員ランキングが興行通信社より発表され、先週に引き続き、「一生に一度は、映画館でジブリを。」のコンセプトのもと再上映されているスタジオジブリ4作品のうち、『千と千尋の神隠し』が1位、『もののけ姫』が2位、『風の谷のナウシカ』が3位と上位を独占した。@@cutter 先週4位発進した『ランボー ラスト・ブラッド』は、先週同様4位をキープ。公開から3週目を迎えた『ドクター・ドリトル』も先週の5位を保ち、1~5位までは先週とまったく同じ順位となった。  6位には、大森立嗣監督が実際に起きた祖父母殺害事件をモチーフにした映画『MOTHER マザー』が初登場でランクイン。主演に長澤まさみ、その恋人に阿部サダヲ、長澤の息子役に、本作が俳優デビューとなった奥平大兼を迎え、母子の愛憎を描いた。  その他、先週6位スタートだった『ソニック・ザ・ムービー』は、順位を一つ下げ7位に、公開4週目を迎えた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は9位に、公開3週目の『水曜日が消えた』が10位にランクインしている。  7月4日~7月5日全国映画動員ランキングは、以下の通り。 第1位:『千と千尋の神隠し』 第2位:『もののけ姫』 第3位:『風の谷のナウシカ』 第4位:『ランボー ラスト・ブラッド』 第5位:『ドクター・ドリトル』 第6位:『MOTHER マザー』 第7位:『ソニック・ザ・ムービー』 第8位:『ゲド戦記』 第9位:『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 第10位:『水曜日が消えた』

  • 6月27日~6月28日の全国映画動員ランキング1位:『千と千尋の神隠し』

    【映画ランキング】ジブリ再上映作品がトップ3独占! 『ランボー』初登場4位

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     6月27~28日の全国映画動員ランキングが興行通信社より発表され、「一生に一度は、映画館でジブリを」のコンセプトのもと、6月26日から全国374の劇場で再上映が始まったスタジオジブリ4作品のうち、『千と千尋の神隠し』が1位、『もののけ姫』が2位、『風の谷のナウシカ』が3位と上位を独占した。1位の『千と千尋の神隠し』は、最終興収308億円を記録し、日本歴代興収ランキングトップの作品。2001年の公開から19年を経過してのランキング1位は驚くべきことだ。@@cutter 4位は、シルヴェスター・スタローン主演の『ランボー』シリーズ12年ぶりの最新作にして最終章『ランボー ラスト・ブラッド』が初登場ランクイン。また6位にもセガの人気ゲームを映画化した『ソニック・ザ・ムービー』が、初週土日動員3万8306人、興収5073万円を記録し、初登場。公開から3日間では動員4万7433人、興収6294万円を挙げた。  その他、先週1位スタートだった『ドクター・ドリトル』は5位、先週2位の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は7位、先週3位の『水曜日が消えた』は8位にランクイン。  また、ジブリ再上映のもう1作品『ゲド戦記』は9位に入った。  6月27日~6月28日全国映画動員ランキングは、以下の通り。 第1位:『千と千尋の神隠し』 第2位:『もののけ姫』 第3位:『風の谷のナウシカ』 第4位:『ランボー ラスト・ブラッド』 第5位:『ドクター・ドリトル』 第6位:『ソニック・ザ・ムービー』 第7位:『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 第8位:『水曜日が消えた』 第9位:『ゲド戦記』 第10位:『心霊喫茶「エクストラ」の秘密‐The Real Exorcist‐』

  • 映画『風の谷のナウシカ』ポスタービジュアル

    ジブリ『ナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋』『ゲド戦記』全国上映&特報公開

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     スタジオジブリ作品の『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』が、6月26日より再び上映されることが決定。4作品の特報映像が公開された。@@cutter 公開される4作品は、いずれも「1度は映画館で見たい」名作ばかり。原作・脚本・監督の宮崎駿と、プロデューサーの高畑勲、音楽の久石譲が参加して1984年3月に劇場公開された『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿の名を世に知らしめた作品と言える。  1997年7月公開の『もののけ姫』、2001年7月公開の『千と千尋の神隠し』は、原作・脚本・監督の宮崎と、プロデューサーの鈴木敏夫が参加して大ヒット。久石譲の音楽はもちろん、米良美一と木村弓の主題歌も爆発的な人気を呼んだ。そして、アーシュラ・K・ル=グウィンによる原作を、宮崎駿が原案、宮崎吾朗が監督と脚本を担当した『ゲド戦記』も国内外で大きな話題になった。  国内外に大きな影響を与え、日本のアニメーションを世界規模に発展させた、長編アニメーションを語るうえで外すことができない4作が、全国372館の大スクリーンで上映される。  併せて、各作品の特報も公開。緻密な作画と大スケールのストーリー、そして心に刺さるテーマソングが見る者を圧倒し、当時の感動がよみがえる映像となっている。  『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』は6月26日より全国公開。

  • 宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』より

    ジブリ、ハリポタ、タイタニック…「平成の大ヒット映画」を振り返る!

    映画

     いよいよ平成が終わり、令和が始まる。平成の約31年間で、どんな映画が、どれほどの興行収入を打ち立てヒットしたのだろうか。そこで今回は、興行通信社が発表する「歴代興収ベスト100」を参考に、平成に日本国内で大ヒットを飛ばした作品を「平成ヒット映画」と定義し、振り返っていきたい。@@cutter■ 「ジブリ」「ハリポタ」が席巻  平成映画を語る上で欠かせないのが、スタジオジブリの存在だ。1985年の設立以降、『天空の城ラピュタ』(1986)、『となりのトトロ』(1988)、『火垂るの墓』(1988)など名作を生み出したが、平成に入ってもその勢いは止まらず。  その中でも最高のヒットとなったのが、少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語、『千と千尋の神隠し』だ。宮崎監督が手がけ2001年に公開された本作は、1年以上のロングラン公開を記録し、興収308億円を記録。ベルリン国際映画祭の金熊賞、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞など、名だたる賞を受賞。平成のみならず日本の歴代興行収入1位に君臨し、その記録は今のところ破られる気配がない。 @@insert1  ほかにも、ジブリ映画では木村拓哉が声優を務めたことが話題となった『ハウルの動く城』(2004年公開、興行収入196億円)、『もののけ姫』(1997年公開、興行収入193億円)の2作品が平成映画のベスト10内にランクイン。それ以下も『崖の上のポニョ』(2008年公開、興行収入155億円)、『風立ちぬ』(2013年公開、興行収入120.2億円)が100億円以上を叩き出し、ジブリの存在感は圧倒的だ。  一方、洋画で存在感を示しているのが、『ハリー・ポッター』シリーズ。イギリスの作家 J・K・ローリングによる原作小説も世界的ベストセラーで、シリーズのファンを指す“ポッタリアン”という呼称が生まれた。満を持して公開された映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年公開、興行収入203億円)は日本でも記録的大ヒット。第2作『秘密の部屋』、第3作『アズカバンの囚人』も平成の興行収入トップ20に入っている。主人公のハリー役ダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンら子役は、同シリーズで大ブレイクを果たした。 @@insert2 ■ 『タイタニック』『アバター』…J・キャメロンによるエポックメイキングな2作  次に注目したいのが、ジェームズ・キャメロン監督の2作。まずは『千と千尋~』に抜かれるまで、日本の興行収入で1位の座を守り続けた『タイタニック』(1997年公開、262億円)。同作は1912年に起きた英国客船タイタニック号沈没事件を元に、貧しい青年ジャックと上流階級の娘ローズの悲恋を描いたラブロマンスで、米アカデミー賞11部門を受賞。日本では、若い女性を中心に大ヒットし、“レオ様”ことレオナルド・ディカプリオは、アイドル的人気を獲得した。 @@insert3  本作ではタイタニック号の一部描写にCGが使用され、船上の人物もCGで再現されたことに、言われるまで気づかなかった観客も多いはず。スティーブン・スピルバーグ監督が『ジュラシック・パーク』(1993年公開、128.5億円)で、絶滅した恐竜をまるで生きているかのようにCGで見事に再現し、観客の度肝を抜いたが、数年後、再び『タイタニック』のCG描写が観客を驚かせることになった。  『タイタニック』から約12年後、キャメロンはデジタル3D映画のエポックメイキング的作品『アバター』(2009年公開、156億円)も世に送り出した。この作品の大ヒット以降、日本でデジタル3Dに注目が集まり、一気に普及。その翌年、月刊誌「日経トレンディ」が選ぶ、「2010ヒット商品ベスト30」で「3D映画」が2位に選出された。@@separator■ テレビ局発の映画が続々 象徴的な『踊る大捜査線』シリーズ  アニメ、実写洋画がランキングを席巻する中、実写邦画で孤軍奮闘の状態なのがフジテレビの同名ドラマの映画化『踊る大捜査線』シリーズ。ランキングで8位に入った『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、興行収入173.5億円)は、長らく実写邦画1位の座にあった『南極物語』(1983年公開、110億円)を抜き、現在の実写邦画歴代1位。俳優の織田裕二が演じた主人公のセリフ、「レインボーブリッジ、封鎖できません!」はあまりにも有名だ。  その5年前に公開された劇場版第1作『踊る大捜査線 THE MOVIE』(1998年公開、101億円)も、平成全体で29位にランクイン。『踊る』シリーズはスピンオフを含めてこれまでに計6作の映画が作られ、テレビ局発、テレビドラマ発の映画が多数作られた平成を象徴するシリーズとなった。 ■ “平成最後の大ヒット” 『ボヘミアン・ラプソディ』はどこまで伸びる? @@insert4  そして平成最後に大ヒットといえるのが、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」などの名曲で知られるロックバンド・クイーンの伝記映画、昨年公開の『ボヘミアン・ラプソディ』だ。リアルタイムで彼らの音楽に慣れ親しんだ世代から10代の若者まで、幅広い世代に熱狂的ファンを生み出している。昨年11月9日に公開され、4月12日現在興行収入は128.5億円。配信が開始した今なお劇場公開中で、今後ランキングでどこまで食い込めるかが注目だ。  以上、平成ヒット映画を振り返ってきた。令和はどんな時代になり、そしてどんなヒット作が生まれるのだろうか。(文:安保有希子)

  • 「スタジオジブリ総選挙」結果発表!投票数の最も多かった作品は『千と千尋の神隠し』

    スタジオジブリ総選挙、第1位は『千と千尋の神隠し』ナウシカ、ラピュタ、魔女宅抑え

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     スタジオジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』の公開を記念して行われていた「スタジオジブリ総選挙」の結果が発表され、最も投票数を集めた作品に『千と千尋の神隠し』が選ばれ、再びスクリーンで蘇ることが決定した。@@cutter 投票は、8月13日から8月28日までの16日間で行われ、中間発表では『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『魔女の宅急便』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』(順不同)が上位を占めていた。中間結果が発表されるやいなやツイッターなどのSNSでは、「お気に入りの作品が入っていない!?」などの驚きの声や、どの作品が1位になるかを予想する議論が交わされるなど、大きな反響を呼んでいた。  今回、1位を獲得した『千と千尋の神隠し』は、今もなお日本国内の映画興行収入歴代1位の308億円という記録を保持するだけに、その圧倒的な人気を示す結果となった。   投票対象となった作品は『風の谷のナウシカ』(84)、『天空の城ラビュタ』(86)、『となりのトトロ』(88)、『火垂の墓』(88)、『魔女の宅急便』(89)、『おもひでぽろぽろ』(91)、『紅の豚』(92)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)、『耳をすませば』(95)、『もののけ姫』(97)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(99)、『千と千尋の神隠し』(01)、『猫の恩返し』(02)、『ハウルの動く城』(04)、『ゲド戦記』(06)、『崖の上のポニョ』(08)、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『コクリコ坂から』(11)、『風立ちぬ』(13)、『かぐや姫の物語』(13)、『思い出のマーニー』014)の21作品。  映画「千と千尋の神隠し」は 9月10日から 9月16日までの1週間、全国5都市の5劇場で上映。映画『レッドタートル ある島の物語』は 9月17日より公開。

  • 「スタジオジブリ総選挙」中間発表 上位5作品

    「スタジオジブリ総選挙」 中間発表!『ナウシカ』『ラピュタ』…上位5作品が判明

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     今秋のスタジオジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』の公開を記念して、『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』までのスタジオジブリ長編劇場用映画全21作品の中から、最も投票数の多かった一作品を劇場で上映する「スタジオジブリ総選挙」が現在実施中。22日に、投票開始日の13日から20日までの8日間で、投票の多かった上位5作品が中間発表された。@@cutter 本企画は、スタジオジブリ史上初めてとなる投票企画による劇場上映。投票開始以降、ツイッターなどのSNSを中心にファンの間では大きな盛り上がりを見せており「この作品を観たい!」「もう一度スクリーンで観られると思うと泣けてくる」とのコメントや、どの作品が1位になるかを予想する投稿が多く見られるなど、熱い議論が交わされている。  現時点で最も投票数の多かった5作品は『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『魔女の宅急便』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』(順不同)。最も投票数の多い一作品が、9月10日(土)~9月16日(金)の期間内に全国5都市の5劇場で上映される予定。最終投票締め切りは8月28日、果たしてどの作品が1位に輝くのか? 最終結果発表に更なる注目が集まる。 <『スタジオジブリ総選挙』対象作品> 『風の谷のナウシカ』(1984年公開 制作:トップクラフト) 『天空の城ラピュタ』(1986年公開)/『となりのトトロ』(1988年公開) 『火垂るの墓』(1988年公開)/『魔女の宅急便』(1989年公開) 『おもひでぽろぽろ』(1991年公開)/『紅の豚』(1992年公開) 『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年公開)/『耳をすませば』(1995年公開) 『もののけ姫』(1997年公開)/『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年公開) 『千と千尋の神隠し』(2001年公開)/『猫の恩返し』(2002年公開) 『ハウルの動く城』(2004年公開)/『ゲド戦記』(2006年公開) 『崖の上のポニョ』(2008年公開)/『借りぐらしのアリエッティ』(2010年公開) 『コクリコ坂から』(2011年公開)/『風立ちぬ』(2013年公開) 『かぐや姫の物語』(2013年公開)/『思い出のマーニー』(2014年公開) 以上21作品より1作品を選出。

  • ファン必見の『ジブリの大博覧会』に行ってみた!超巨大猫バスに空飛ぶ飛行船も

    ファン必見の『ジブリの大博覧会』に行ってみた!超巨大猫バスに空飛ぶ飛行船も

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     六本木ヒルズ展望台の東京シティービュー内スカイギャラリーで、スタジオジブリの30年間の歩みを膨大な資料と共に展示する、『ジブリの大博覧会~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~』のプレス向け内覧会が6日、実施された。会場には、最新作の『レッドタートル ある島の物語』から『風の谷のナウシカ』などの代表作にまつわる品々が展示されたほか、超巨大な猫バスや空飛ぶ飛行船まで登場し、訪れた人々を驚かせた。@@cutter 『風の谷のナウシカ』などの代表作のポスターに彩られた入り口をくぐった来場者が最初に目にするのは、最新作『レッドタートル ある島の物語』展。同作は、『岸辺のふたり』で米国アカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞するなど、世界中から注目を集めるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の最新作。    ゴーギャンら芸術家の作品と共に並ぶ同作の絵コンテや劇中カットの数々は、温かみのある色調と、無駄のない画面構成が印象的だ。さらに進むと、若かりし日の宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督の写真が登場。大きなトトロのぬいぐるみや、天井に住み着いている(?)まっくろくろすけも来場者を出迎えてくれる。  続いては、「ジブリの大博覧会」展。ここでは、ジブリ作品がどのように生み出されていったのか、そしてどのように宣伝されたのかといった制作の軌跡が、数多の資料と共に紹介されている。世界に一枚しかないといわれる『風の谷のナウシカ』の第1弾ポスターや、1枚しか制作されなかった『ギブリーズ episode 2』のポスター、そして敏腕プロデューサー・鈴木敏夫直筆の筆文字や同氏が使った机、さらには宣伝案の覚書、各種グッズ、巨大なポニョ、『紅の豚』に登場する飛行艇などが所狭しと並ぶ様は圧巻。    プレスも撮影禁止の秘蔵エリアでは、スタジオジブリの何気ない日常や打ち上げ風景を収めた写真や、『千と千尋の神隠し』で第75回アカデミー賞長編アニメーションを受賞した時のオスカー像、第52回ベルリン国際映画祭の金熊賞トロフィー、さらには海外版ポスターなどの貴重な品々を見ることができる。@@separator秘蔵エリアを抜けると現れるのは、超巨大な猫バス。行き先が六本木になっているほか、靴を脱げば中に入って腰かけることも可能なので、ぜひ記念撮影をしてほしい。爽やかな風を感じさせる廊下を進むと、ジブリ作品に登場した飛行機や機械達が展示されている「空飛ぶ機械達」展が登場。この展示は、本展で初公開となった特別企画で、なんといっても注目なのは、実際に上下に動く飛行船。その精密な動きには、目を奪われること必至だ。他にも、都市や飛行機の模型、そして『天空の城ラピュタ』のビジュアルなども、海抜250メートルの高さを誇る会場と、見事な調和を見せている。  「空飛ぶ機械達」展を抜けてエスカレーターで降りると、オフィシャルショップが見えてくる。ここではこれまでに発売された商品から、『レッドタートル ある島の物語』関連商品まで、多くのジブリグッズが勢ぞろい。「バルス!」という文字がインパクト大なTシャツや、涼やかな音色を聞かせてくれる風鈴などのグッズは、夏の思い出として買っておきたい。    さあ、盛りだくさんの大博覧会もこれで終わり…ではない!案内員の指示に従って、うっかり出口に向かわないよう気を付けよう。というのも、スカイギャラリーに併設されているカフェ「THE SUN」では、ジブリ作品をイメージした料理が提供されているのだ。『天空の城ラピュタ』に登場する料理をイメージした「目玉焼きトースト」&「肉団子のスープ」などのオリジナルメニューは、ジブリファンなら絶対に味わっておきたい。  『ジブリの大博覧会 ~ ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~』は六本木ヒルズ展望台 東京シティビューにて2016年7月7日から9月11日まで開催。

  • 『AKIRA』が1位、「大人向けアニメ映画トップ10」

    「大人向けのアニメ映画トップ10」、『AKIRA』『もののけ姫』などがトップ選出

    アニメ・コミック

     カナダのエンタメサイトWatch Mojoが「大人向けのアニメ映画トップ10」を発表。1位に選ばれた大友克洋原作・監督の『AKIRA』を筆頭に、日本からは『もののけ姫』と『火垂るの墓』のスタジオジブリ作品、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の計4作がランクインした。@@cutter 今回のランキングは過激な暴力や表現、性的描写などが含まれる可能性がある、大人向けの題材を扱ったアニメ映画とのこと。1位に選ばれた大友監督作『AKIRA』は、過激な暴力や表現、性的描写を全て含み、人類やその先にある未来に対するシニカルな見解からしても到底子供向けのアニメではないが、時代を画するアニメとしての評判を得るべくして得たとのことだ。同作は8位にランクインした『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と並び、ハリウッドで実写版の企画が進んでいる人気作品だ。  2位の『もののけ姫』は宮崎駿監督の1997年作品。アメリカなどではPG‐13指定(13歳未満の鑑賞は保護者同意義務付け)での公開だったが、血なまぐさいアクションシーンもあり自然保護と産業開発という成熟したテーマを掘り下げ、傑作アニメとして不動の地位を維持しているとの評価だ。  ジブリ作品としては他に、野坂昭如の同名短編小説をアニメ化した高畑勲監督作『火垂るの墓』が4位にランクインした。同作は戦争をテーマに、大人にしても観るのが辛い作品だが、大人向けアニメの最たる例の1つとのことだ。  Watch Mojo選出「大人向けのアニメ映画トップ10」は以下の通り。 1位 『AKIRA』(88) 2位 『もののけ姫』(97) 3位 『ウォーターシップダウンのうさぎたち』(80) 4位 『火垂るの墓』(88) 5位 『ファンタスティック Mr.FOX』(11) 6位 『ベルヴィル・ランデブー』(04) 7位 『サウスパーク/無修正映画版』(00) 8位 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(95) 9位 『コララインとボタンの魔女 3D』(10) 10位 『ウェイキング・ライフ』(02)

  • 宮崎駿監督作品フォトギャラリー『カリオストロの城』から最新作『風立ちぬ』まで

    宮崎駿監督作品『カリオストロの城』から『風立ちぬ』まで話題作勢ぞろい<フォト集>

    アニメ・コミック

    『風立ちぬ』を最後に、長編映画制作の引退を発表した宮崎駿監督。今回、長きに渡り日本のアニメ業界の第一線で活躍してきた宮崎監督の“長編映画監督作”『ルパン三世 カリオストロの城』から『風立ちぬ』までフォトで振り返ります。

  • 鈴木敏夫(左)とWhole Hog Theatre創設者アレクサンドラ・ルター(右)

    ジブリ鈴木「変な“もののけ姫”を見たい!」、イギリス気鋭劇団がジブリ舞台化に挑む

    アニメ・コミック

     5日、東京・六本木「ニコファーレ」で、舞台「Princess MONONOKE~もののけ姫~」の記者発表会が行われ、アレクサンドラ・ルター(Whole Hog Theatre創設者、アートディレクター)、鈴木敏夫(スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)、川上量生(スタジオジブリプロデューサー/習い兼ドワンゴ代表取締役会長)、奥田誠治(日本本テレビコンテンツ事業局長代理兼映画事業部長)が登壇した。@@cutter 1997 年に公開されて興行収入193億円を記録した「もののけ姫」は、当時の日本映画の興行記録を塗り替えた宮崎駿監督の代表作。森を侵す人間たちとあらぶる神々との対立を背景として、狼に育てられた“もののけ姫”と呼ばれる少女サンとアシタカとの出会いが描かれている。  ジブリ作品に感銘を受けたイギリス人のアレクサンドラ・ルターは、「もののけ姫」の舞台化を宮崎監督に直々にオファー。劇団が作成したテスト映像を見た宮崎監督は、自作の舞台化を初めて許諾することとなった。  Whole Hog Theatre は、舞台化が困難な作品に取り組み、台詞、パペット、ダンスを用いて大胆な構想で翻案するのが特徴。4月にイギリスで行われる本公演のチケットはわずか72 時間で完売。この度、「もののけ姫」の“誕生の地”日本での上演も決定した。  本作で構成・演出を担当するアレクサンドラ・ルターは「『もののけ姫』は初めて見たときから好きになった。国境を越えて普遍的なメッセージを伝えられれば」と意気込みを語ると、鈴木は「宮崎は映像を見て3秒で舞台化を決めた。誤解を恐れずに言うと、変な『もののけ姫』を見たい。イギリスの人があれを見てどう解釈したのか。破綻をきたしていいから面白い舞台を見たい」と期待を込めてエールを送った。 川上からは「ニコニコ超会議の目玉になれば」という発言が飛び出したが、「しまった。超会議の発表は7日だった。詳細はそのときに発表します」と含みを持たせるコメントを残した。  舞台「Princess MONONOKE~もののけ姫~」は、4月29日(月)~5月6日(月)まで10公演。会場はAiiA Theater Tokyo。全席指定7,500円。チケット前売は4月6日(土)10時から。

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