蜷川幸雄 関連記事

  • 松坂桃李30歳、『ヘンリー五世』に挑む

    松坂桃李、攻め続けて30歳 蜷川幸雄氏の「怠けるな」に今も背筋正す

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     松坂桃李ほど若手時代に培ったパブリックイメージを脱する挑戦を行い、成功した俳優もいないのではないだろうか。そう思えるほど、近年の彼の出演作は挑戦的な作品が多く、作品ごとに違う顔を見せてきた。2018年10月に迎えた節目の30歳。意外にも「危機感、不安感は常に抱えてます」と語る松坂に、2019年に臨む心境を語ってもらった。@@cutter 松坂の2019年は、吉田鋼太郎演出の舞台『ヘンリー五世』から始まる。故・蜷川幸雄氏の演出による2013年の『ヘンリー四世』に続き、2作目のシェイクスピア挑戦となるが、この6年で松坂の俳優としてのキャリアはぐっと厚みを増した。  2017年、2018年に公開された作品だけでも、不倫に溺れる狡猾なデパート社員を演じた『彼女がその名を知らない鳥たち』、舞台と映画で限界ギリギリの過激な性描写にも挑んだ『娼年』、血みどろの暴力の中で正義が揺らぐ青年を繊細に演じた『孤狼の血』…。ドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(日本テレビ系)、『この世界の片隅に』(TBS系)など比較的パブリックイメージに近い役の傍ら、あえてそれを壊すような作品、役柄に挑み続けてきたのは、この先の10年、つまり30代を俳優として生き残るための戦略だったという。 @@insert1  「どの作品をやるにも、来年、再来年…30代、40代、50代の自分は何をやってるんだろう、と未来の自分を考えながら仕事に取り組んでいます。性格もあるんでしょうね(笑)。でも、作品1つひとつを代表作にしようという思いは、30歳になってからの方が強いです。20代はわりとがむしゃらだったので」。  「守りに入るよりも、攻め続けるほうが性に合っている」とも語る実際の松坂は、その自己分析とも、近年の強烈な作品のイメージとは全く異なる好青年。同じ事務所の後輩である俳優・菅田将暉のラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』にたびたびゲスト出演しては『遊戯王』のアプリゲームについて尋常じゃない熱さで語る一方、同じ事務所の先輩俳優・中村倫也と菅田には同番組で「ストレスの発散が下手そう」とも心配されている(2018年10月15日放送)。  「ちゃんと発散してます! アウトドアとか旅行とか、分かりやすい発散方法を持ち合わせていなくて…基本的に地味なんです。家にこもってゲームをしたり漫画読んだりお酒飲んだり、のんびり過ごすと元気になるので、記事にしても全く面白くない(笑)。でも、仕事が続くとそういうリセットできる時間がやっぱり必要になってきます」。  以前、松坂は性格診断で「精神年齢が小学校高学年~中2のままで止まっている」と言われたことがあるという。オフに存分に“少年”に戻っているからこそ、どんな役にも飛び込んでいけたのだろう。ただ、そんな内面の自分と、30代の自分にはまだ少しギャップもあるようだ。  「30歳になった途端、子どもを持つ父親役のオファーが続いたんですよね。そうか、30歳って世間一般的にはそうなのか、と。次はそこに向けて動いていかなくちゃいけないなと思います」。 @@insert2  攻め続けて迎えた2019年、『ヘンリー五世』では満を持しての再会が待っている。今回演じるヘンリー五世は、『ヘンリー四世』で松坂が演じたハル王子が成長した姿。2016年5月に逝去した蜷川氏の後を継ぎ、演出を手がける吉田は『ヘンリー四世』ではハル王子の相棒役だった。以降も共演が多く、吉田の言動を挙げては「あのフザけたおじさんは何を考えているんでしょうね(笑)」と突っ込む松坂の笑顔には、とてつもない信頼がにじむ。  「当時の鋼太郎さんは、シェイクスピア独特の言い回しや蜷川さんが言ったことを僕に細かくひも解いて教え、役柄でも私生活でも相棒として支えてくれたんです。その鋼太郎さんが今度は演出家も兼任し、僕が舞台の中央に立つ。なんだか、蜷川さんからのバトンを鋼太郎さんに渡されるようにも思えるんです」。  松坂が初めて演劇の舞台に立ったのは、デビュー作『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)を終えて程なくの『銀河英雄伝説』(2011年)。『ヘンリー四世』はその2年後だが、「舞台に立つことへの恐怖心やトラウマがまだまだあって、悩むことも多かったのですが、それらを取り払うことができたのは、蜷川さんの存在があったからだと思います」と振り返る。  その蜷川氏には、舞台本番、地方公演と回る中で言われた忘れられない言葉があるという。 @@insert3  「『おい、桃李! 怠けるんじゃないよ。お前はすぐに手を抜く癖があるんだよ!』って。背筋がバッと伸びましたね。毎日舞台に立つプロである以上、当たり前に持っていなくてはいけない“鮮度”が落ちていたんだなと。この言葉は、今でも頭の中に出てきます」。  再会もまた、かつての自分を越えていくという新たな挑戦。「この先の10年がどうなるかは、まだ明確には見えてきてないです」と語りながら、「30代は20代と違い、しっかり、じっくりと向き合っていく挑戦の仕方をしたい」と語る松坂。彼の“攻め”の姿勢を、私たちはまだまだ楽しむことができそうだ。(取材・文:川口有紀 写真:高野広美)  彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾 舞台『ヘンリー五世』は、彩の国さいたま芸術劇場公演2019年2月8日~24日、仙台銀行ホール イズミティ21公演3月2日・3日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演3月7日~11日上演。

  • 吉田鋼太郎

    吉田鋼太郎、“報われぬ恋”に苦しんだ2018年に「大変だった」

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     『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)など、今やテレビでもおなじみとなった吉田鋼太郎だが、彼の本領は“シェイクスピア作品”にあると言っていい。昨年冬には故・蜷川幸雄さんが手がけていた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」芸術監督を引き継ぎ、演出家兼出演者として『アテネのタイモン』を手がけた。そしてシリーズ再開第2弾は、主演に松坂桃李を迎える『ヘンリー五世』だ。@@cutter 吉田はこのシリーズの常連俳優だっただけでなく、もともとシェイクスピア作品を上演する劇団「シェイクスピア・シアター」出身。しかも自身の劇団「AUN」でも多くシェイクスピア作品を演出している。そんな吉田をしても、『アテネのタイモン』で感じた“受け継ぐものの重さ”は想像以上だったようだ。  「僕は稽古場でいつも蜷川さんの言われることに『その通りだな』と思っていたし、蜷川さんと積み重ねてきた時間もある。だから最初はそこまでプレッシャーを感じず、むしろワクワクの方が大きかったんですよね。でもいざ荷物を背負ってみたら、思った以上に重かった(笑)。稽古初日から藤原竜也はとばすし、蜷川組のスタッフはガッツリ動いてくれるし、もうすべてのスケールがでかい。3、4日目でやめたくなりました(笑)」。  長く続いてきたシリーズだからこその観客の期待もある。  「自分の劇団でも演出をやってますけど、小劇場だし実験的なこともやっちゃえ、是か非かはお客様が決めてくれるだろうという甘えもどこかにあったんでしょうね。でもこのシリーズに関しては、観客が10人いたら10人が口をそろえて『面白かった』と思うことを目指さないといけない。蜷川さんはやはり、すごいことをやってたんだなぁと。でも、この立場じゃないと経験できないことも多い。そういう意味では貴重です」。  今回ヘンリー五世を演じる松坂桃李は、2013年に同シリーズで上演された『ヘンリー四世』で王の息子・ハル王子を演じた。このハル王子が長じてヘンリー五世となるので、松坂は違う作品で同一人物を演じるという珍しいケースだ。そして吉田はその『ヘンリー四世』で、ハル王子の相棒で無頼者の酔いどれ騎士フォルスタッフを演じていた。今回は共演者だけでなく演出家という立場も加わるが、俳優・松坂桃李には絶対の信頼を寄せる。  「基本的に難しいんですよ、シェイクスピアのセリフって。難しい言葉は多いしレトリックはややこしいし、急に大きな声出さなきゃいけないこともある。でも彼は、シェイクスピア作品は初めてだったはずなんですけど、最終的にシェイクスピアの言葉を“自分の言葉”としてしゃべっていた。びっくりしましたね。それに、シェイクスピア作品に出てくる“王子”とか“若い王”“恋人”というような役柄を演じられる品の良さもあるし、イギリス全土を背負うようなスケールの大きさもある。こういう俳優ってなかなかいないんですよ」。@@separator 『ヘンリー五世』には、シェイクスピア作品ならではの面白さがしっかりと詰まっている。主役こそヘンリー五世だが、彼の周りの人物たちも丁寧に描かれていく、いわば“群像劇”に近い作品だと吉田は語る。しかも王侯貴族だけでなく、兵士や侍女といったさまざまな階層の人が活躍するのも『ヘンリー五世』の特長だ。  「シェイクスピア作品のすごさって、“普遍性”なんです。『ヘンリー五世』にも戦争が出てきますが、今だって戦争はなくならないし、戦争を起こした人たち、実際に戦地で戦わなくてはいけない人たち、彼らを送り出す家族たち、戦場近くの街で犠牲になる人たち…そういう人たちがいる。昔の作家が書いているから関係ないや、とはならないんですよね」。  そしてこの普遍性こそが演劇の面白さでもあると、吉田が出演して話題になった『おっさんずラブ』を引き合いに出して語ってくれた。  「今年、日生劇場でフランスの古典を基にした『シラノ・ド・ベルジュラック』という作品に出ながら、ドラマ『おっさんずラブ』を撮影していたんですよね。それはそれでなかなか大変だったんだけど(苦笑)。でも『おっさんずラブ』を観て興味を持って舞台を観に来てくださった方もいたみたいで。片や現代の映像作品、片や100年以上前に書かれた海外戯曲ですよ」。  「それを同じように楽しめるというのもこの時代の良さだし、しかも両方とも“報われない恋に苦しむ”役だったという(笑)。同じなんですよ、面白いですよね。だからこそ『シェイクスピアかぁ、ハードル高いな』と思わず、ぜひ観に来て欲しいです。僕らも難しいものを作るつもりは全くないし、絶対楽しめると思います」。  そう語る吉田の表情は、今の自身の状況も面白がっているようにも見えた。(取材・文・写真:川口有紀)  彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾 舞台『ヘンリー五世』は、埼玉公演2019年2月8日~24日、仙台公演3月2日・3日、大阪公演3月7日~11日上演。チケットは11月17日10時より発売。

  • デヴィッド・ボウイ、プリンス、蜷川幸雄……2016年に逝去された著名人を偲ぶ

    デヴィッド・ボウイ、プリンス、蜷川幸雄……2016年に逝去された著名人を偲ぶ

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     2016年も多くの芸能ニュースが世間を賑わせた。めでたい話も多く聞かれた一方、偉大なアーティストや俳優、演出家がこの世を去るという悲しいニュースもあった。このコラムでは2016年に亡くなられた方々の功績を称えながら故人を偲びたいと思う。@@cutter 2016年は、世界的に有名なアーティストの逝去が目立った。年明け早々舞い込んできたのがデヴィッド・ボウイさんの訃報。69歳の誕生日を迎えた2日後、1月10日の出来事だった。イギリス・ロンドン出身のデヴィッドさんは、統一されたアイデンティティにとらわれることなく、時代時代で様々な音楽要素を取り入れ、多彩な作品を世に送り出した。一方で、大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』では英国人将校を、マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』ではピラト総督を演じるなど、俳優としても著名だった。  デヴィッドさんと並び衝撃的だったのが4月21日に57歳でこの世を去ったプリンスさんだ。1978年のデビュー以来、常に音楽シーンの第一線で活躍し、12枚のプラチナアルバムを含む、アルバム・シングルの総売り上げ枚数は1億5000万枚以上という大偉業を成し遂げた。影響を受けたアーティストは枚挙にいとまがなく、訃報を知り、日本でも久保田利伸や河村隆一、スガシカオら著名なアーティストが哀悼の意を寄せていた。  また、映像や演劇の世界でも著名な方が亡くなっている。最も衝撃的だったのが、今年10月に公開された『スタートレック』シリーズ最新作『スタートレック BEYOND』にも出演していた俳優のアントン・イェルチンさんの突然の死だ。6月19日、車による事故死とのことだったが、才能あふれる俳優が27歳という若さでこの世を去ったことに世界中が悲しみにくれた。@@separator 稀代の舞台演出家で、多くの俳優たちの進む道に光を照らしてきた蜷川幸雄さんも5月12日に逝去。歯に衣着せぬ物言いで、多くの逸話を持つ蜷川さんだが、藤原竜也や小栗旬をはじめ、現在日本で活躍する俳優たちに多大なる影響を与えた。日本の演劇界、映像界に与えた功績は計り知れない。  数々のテレビドラマや映画で活躍を見せた女優・白川由美さんが6月14日、79歳で亡くなった。近年では“お上品なおばあちゃん”から“口うるさいご老人”まで幅広い演技力でファンを魅了していた。10月23日には、舞台や映画などで活躍していた平幹二朗さんが急死した。82歳だった。放送中のドラマ『カインとアベル』にも出演し、元気な姿を見せていただけに、その突然の死は多くの人に衝撃を与えた。11月13日には歌手で女優のりりィさんが64歳で亡くなった。独特の存在感は映像界でも非常に人気があり、多くの方面から惜しむ声が聞かれた。  声優界でも、レジェンドと呼ばれる方々がこの世を去った。1990年に放送が開始された『ちびまる子ちゃん』でお姉さん役のさきこを演じていた水谷優子さんが5月17日、51歳の若さで逝去。さらに10月10日には、アニメ『ハイキュー!!』で烏養繋心を演じた田中一成さんも49歳で亡くなった。その10日後の10月20日には、『ドラえもん』のスネオ役や、『ドカベン』の殿馬役で有名だった肝付兼太さんが80歳でこの世を去った。それを受けてアニメの放送では、番組冒頭にテロップで肝付さんへの哀悼の意が流された。  そのほかにも、大橋巨泉さんや永六輔さん、十勝花子さんや前田健さんなど多くの著名人がこの世を去った。みな多くの人々に影響を与えてきた偉大なる方々。ご冥福をお祈りいたします。

  • 『ビニールの城』公開ゲネプロ

    森田剛「蜷川さんが引き寄せてくれた奇跡」 蜷川幸雄さん最後の作品への思い

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     森田剛、宮沢りえ、荒川良々らが出演する蜷川幸雄さんの追悼公演『ビニールの城』の公開ゲネプロが6日、Bunkamuraシアターコクーンで行われた。森田は、本舞台が蜷川さんが携わった最後の作品であることに触れ「こんなに素敵な出演者、スタッフの方が集結していることは蜷川さんが引き寄せてくれた奇跡だと思っています」とコメントを寄せた。@@cutter 『ビニールの城』は、Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督を務めた蜷川幸雄さんの追悼公演。80年代に唐十郎が書き下ろした同作を、蜷川さんから演出を引き継ぎ、劇団・新宿梁山泊を主宰する金守珍が手掛ける。生身の接触を激しく拒絶し、人形を介してしか世界と向き合えない主人公の青年を森田が、ヒロイン・モモを宮沢、そのモモへの愛ゆえにいかなる状況をも甘受する実直な男を荒川が演じる   本作で森田は人形を介してしか人と向きあえない腹話術師を演じるにあたり、いっこく堂から指導を受けたといい「短期間の稽古でしたが、僕の出来ることを引き伸ばして下さり、お芝居の延長で腹話術が出来る感覚を教えていただいた」と語る。そして、「唐十郎さんの作品はセリフが力強く、なぜだかわからないけど感動してしまう言葉が多い」とも。    ヒロインの宮沢は「大好きな蜷川さんからそっと、手渡されたモノを、ギュッと握りしめたまま、森田さんを始め魅力的な共演者と、最高のスタッフと、密度の高いお稽古を重ねました」と振り返る。「どこかで見守っている蜷川さんに、その魂を思いっ切り届けたい。それだけです」と思いを込めた。  『ビニールの城』は8月6日から29日までBunkamuraシアターコクーンにて上演。

  • 小泉今日子&村上虹郎、伝説の舞台『シブヤから遠くはなれて』で初共演!

    小泉今日子&村上虹郎、伝説の舞台『シブヤから遠く離れて』で初共演!

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     俳優・演出家・劇作家・映画監督などマルチな才能を持つ岩松了が、巨匠・蜷川幸雄に初めて書き下ろした伝説の舞台『シブヤから遠く離れて』が、初演から12年の時を経て、2016年12月に復活することが決定。前回に引き続き小泉今日子がマリー役を務め、主人公・ナオヤ役には若手注目株でドラマ『仰げば尊し』出演中の村上虹郎が抜擢された。@@cutter 本作は、渋谷区の廃墟と化した屋敷に思いを残す青年ナオヤ(村上)と、 この屋敷さながらに朽ち果てていくわが身をもてあます女マリー(小泉)による現前化しないミステリアスなラブストーリー。現実と虚構の狭間を生きる孤独な魂たちが観客の心を激しく揺さぶる。2004年、東京・渋谷の「Bunkamura」15周年記念企画として上演され、演劇界内外から熱い注目を浴びた伝説の舞台を、今回は故・蜷川氏に代わり、生みの親である岩松自らが演出する。  12年ぶりに同役を演じる小泉は、「もう一度観てみたい!とずっと思っていた戯曲です。やっとその願いが叶いました」と率直な気持ちを言葉にすると、「12年前に蜷川さんが演出した作品を、今度は岩松さんの手で、村上虹郎さんを始めとする新しい、魅力あふれるキャストの方々とともに作り上げます。そこで起こる化学反応を心から楽しみにしています」とコメント。  また、村上は台本を手にした時の状況を「正直、難しくてよくわからなかったんです。でも二回目に一つの物語として読んだら、面白さが自分の中に素直に入ってきた」と振り返る。続けて、「小泉今日子さんとの共演は、良い意味で怖いなと感じています。でも実は、僕のことを子どもの頃から知ってくださっている方なので、安心感もあります」と複雑な心境を明かした。  本舞台にはそのほか、橋本じゅん、豊原功補、たかお鷹、鈴木勝大、南乃彩希、高橋映美子、駒木根隆介、小林竜樹ら、新旧織り交ぜた実力派の舞台俳優が岩松版『シブヤから遠く離れて』を盛り立てる。舞台『シブヤから遠くは慣れて』は 12月よりBunkamura シアターコクーンにて上演予定。

  • 吉田鋼太郎×藤原竜也、Eテレ『ミュージック・ポートレイト』で人生の師・蜷川幸雄さんを語る

    吉田鋼太郎×藤原竜也、人生の師・蜷川幸雄さんを語る

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     “世界のニナガワ”が愛した2人、俳優の吉田鋼太郎と藤原竜也がEテレ『ミュージック・ポートレイト』に出演することが分かった。年齢差23歳の2人が、思い入れのある歌と共に、芝居を、女性を、そして人生の師・蜷川幸雄さんを語り尽くす。@@cutter 吉田は、2014年連続テレビ小説『花子とアン』に出演しブレイク。“日本で一番モテる中年男性”とも呼ばれ、渋い演技と大人の色気で見るも者を魅了する。57歳、遅咲きの俳優・吉田の実力をいち早く認め、スポットライトを当てた人こそ、演出家・蜷川さんだった。  一方、15歳でデビューした藤原。芝居経験が一切ないにもかかわらず初舞台のロンドン公演で見事に主演を務め、“天才少年“と絶賛を受けた早熟な役者。以来、繊細な少年から悪役まで演じきる高い演技力と端正なルックスを武器に、第一線で活躍している。そんな藤原を見出し育ててきたのも蜷川さん。2人の役者としての人生は、5月12日に亡くなった幸雄さんとの絆で結ばれている。  「遅咲き」と「早熟」、対照的なキャリアを持つ吉田と藤原が行った今回の対談は、奇しくも蜷川幸雄が亡くなる12日前に行われた。人生の師・蜷川との衝突や葛藤、そして深い感謝、そして若き日の吉田に寄り添った歌とは? “鬼”とも呼ばれた蜷川による壮絶な稽古の日々、極限まで追い込まれた藤原の背中を押してくれた歌とは?  Eテレ『ミュージック・ポートレイト』、6月9日22時放送の第1夜では人生の前半1曲目から5曲目までを紹介、16日22時放送の第2夜では、人生の後半6曲目から10曲目までを紹介する。

  • V6森田剛、イノッチ嫌いの真意を語る 放送当日は「見ないでね」と伝えてた!?

    V6森田剛、イノッチ嫌いの真意を語る 放送日に「見ないでね」と伝えてた!?

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     映画『ヒメアノ~ル』(5月28日公開)にて主演を務めるV6の森田剛が27日、NHKの情報番組『あさイチ』に出演。この日は森田が先日出演した某テレビ番組で、同番組の司会者であり同じV6 メンバーである井ノ原快彦のことは“あまり好きではない”という発言をした経緯を語った。@@cutter 森田がジャニーズ事務所に入った際、井ノ原を見て「今の(ような)感じではなく、太いズボンをはいて、床に届きそうなチェーンをぶら下げて、やんちゃなお兄ちゃんみたいな感じ」だったそうで、素直に「嫌い」と思ったというエピソードを告白。  しかしグループとしての活動を続けているなかで「だいぶ可愛がってもらいましたね、先輩ですし。その関係は変わらないです」と、先輩・仲間として関係を深めていったと話す。今は、井ノ原に対して「好き嫌いじゃないですね。尊敬しています。尊敬していないと長くグループにもいられないですしね」と、昨年20周年を迎えたV6について思いを馳せた。  対して井ノ原は、自身にも言い分があるとばかりに森田に向けて放った発言は「好き」と満面の笑みで告白。その一方で、某テレビ番組のオンエア当日は森田と共に仕事をしていたと言い「(森田が)ニヤニヤしながら僕の方に近づいてきて『今日、テレビ見ないでね』って言ってましたけどね」と知られざるエピソードを暴露、笑いを誘った。  近年は舞台での活躍が光る森田は、先日逝去した演出家・蜷川幸雄さんの舞台でも主演を務めたことも。この日は生前の蜷川が「1言ったら、100返ってくる俳優」と森田を絶賛しているコメント映像が流され、それを見た森田は、目に涙を浮かべ「まだ実感がわかない。稽古場に行ったら会えるような気もするし」と故人を偲び、蜷川さんの追悼公演となる8月の舞台『ビニールの城』に向けて「見ててくれると思うし、恥ずかしくない演技をしなければ」と意気込みを語った。

  • 蜷川実花、父の告別式を終えて

    蜷川実花、父の告別式を終えて 「マグマのような熱い情熱を引き継ぐ」

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     12日に父である演出家の蜷川幸雄さんを亡くした女性写真家で映画監督の蜷川実花が、父の告別式を無事に終えたことを17日、インスタグラムで報告した。 「無事すべて終わり、きちんと送り出せました。父にお別れを言いに来てくださった皆様、本当にありがとうございました」と語り、告別式場の前で手を前に組んで喪服姿の自身の写真をアップした。@@cutter さらに写真に付したコメントで「あとは、あのマグマのような熱い情熱を引き継ぎ、ただただ前を向いて走ります。皆さま、これからもよろしくお願いします」と幸雄さんの情熱を受け継いでいくことを力強く宣言した。  ファンからは「御冥福お祈り致します。みかさん、これからも応援してます」「偉大なお父様ですよね。きっとずっとみかさんの側にいらっしゃると思います」「その熱い情熱をみかさんを通して見て行きたいです」などのメッセージが相次いだ。

  • 木村文乃、“ひとり言”として蜷川幸雄さんとの思い出綴る「ほかの舞台出来そうにない」

    木村文乃、“ひとり言”蜷川幸雄さんとの思い出綴る「ほかの舞台出来そうにない」

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     女優・木村文乃が、12日に逝去した舞台演出家の蜷川幸雄さんの思い出を語った。「そのシーン初めての稽古の日 突然目の前に現れたこのセット」と語り始めた木村は、「#公式コメントあります #これはあくまで独り言です」としながらも、蜷川幸雄さんとの思い出を綴った。@@cutter 「いや、一番楽しかった。こんなにエキサイティングでこんなにアグレッシブでそんな舞台は後にも先にもここだけだったんだろうな。まだしばらくはほかの舞台出来そうにないや」と、2014年に話題となった初舞台作品『わたしを離さないで』について語りだした。  「無造作に積み上げられた学生であることの品々を前に『ここでやって。危なくないようにね。』と一言、に、目が点。でも言われたらやるしかない。わくわくしてるその方を前にして危ないとか出来ないとか言いたくない!」と、当時、並々ならぬ意気込みで舞台に挑んでいたことを明かした。  ファンからは「再演を熱望していたのに‥。至極残念です」「ご冥福をお祈り致します」「蜷川さんに出会い、文乃さんの中で劇的に女優としても人間としても大きく成長できた機会だったんですね」「さいたまで観させていただきました。素晴らしかったです」などのコメントが届いている。  舞台『わたしを離さないで』は、臓器提供のためだけに産み落とされたクローンの少年少女たちが、寄宿舎学校で暮らしながら自らの運命に立ち向かっていく物語。多部未華子主演。

  • 蜷川実花、「最期まで闘い続けたかっこいい父でした」実父・蜷川幸雄さん死去にコメント発表

    蜷川実花「最期まで闘い続けたかっこいい父でした」 蜷川幸雄さん死去にコメント発表

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     蜷川実花が12日、実父であり演出家と知られる蜷川幸雄さんが亡くなったことをうけて、自身のインスタグラムに現在の心境を綴っている。@@cutter 蜷川実花は、「今日、父が逝ってしまいました。最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」と、肉親を亡くした直後ではあるが、気丈にコメントを発表した。    また、俳優の須賀健太はツイッターにて「面識はありませんが、蜷川幸雄さんの作品に出るという目標がありました。残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします」とツイートしている。

  • 高畑充希、『青い種子は太陽のなかにある』製作発表会見にて

    高畑充希、亀梨和也のイメージ変更「とても真面目な方」 以前は“ちょい悪セクシー”

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     47歳の若さでこの世を去った寺山修司の生誕80年と、世界のニナガワこと演出家の蜷川幸雄80歳の「テラヤマ80×ニナガワ80」を記念して上演される音楽劇『青い種子は太陽のなかにある』の製作発表会見が行われ、演出の蜷川、蜷川舞台初出演となる亀梨和也、ヒロイン役の高畑充希、六平直政、音楽担当の松任谷正隆が出席した。@@cutter 寺山が劇団「天井棧敷」を旗揚げする以前の28歳の時に書いた音楽劇を、蜷川が、オーチャードホールで蘇らせる。亀梨の起用理由を、「手こずりそうだから。亀梨くんは表面は柔らかいけれど、実はなかなか言うことを聞かなそうだと、あえて困難な山を選びました(笑)」と、“らしい”表現で語った蜷川。  その亀梨は「蜷川さんの作品への参加は何年も前から決まっていたんです。ようやく実際に動き出していよいよという感じですが、独りよがりにならないように臨みたいと思っています。今回、高畑さんと恋人役ということで、映画(『バンクーバーの奇跡』)で高畑さんと兄妹役だった妻夫木(聡)くんが、『俺の妹が!?』っと、やきもちを焼いていました(笑)」と明かした。  以前は亀梨を「イメージで “ちょい悪セクシー” な方だと思っていました」という高畑は、「一緒にお仕事をさせていただいた感想は、とても真面目な方。助け合い精神で、傷のなめ合い精神で頑張ります(笑)」と意気込んだ。  1963年夏。近代建築のアパートが建ちはじめたスラムで、賢治(亀梨)と弓子(高畑)は、一日の夕暮れ時を唯一会える大切な時間として過ごしていた。しかしある事件を目撃してしまった賢治は、真実を明らかにすることに心を捕われていく。  『青い種子は太陽のなかにある』は8月10日から30日まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて、9月4日から13日まで大阪オリックス劇場にて上演。

  • 亀梨和也、蜷川幸雄演出舞台『青い種子は太陽のなかにある』で主演

    亀梨和也、蜷川幸雄演出舞台に初出演で主演に! 寺山修司“幻の音楽劇”に挑む

    エンタメ

     KAT‐TUNの亀梨和也が、舞台『青い種子は太陽のなかにある』で蜷川演出作品に初出演で主演を務めことがわかった。本企画は、蜷川幸雄80歳と、寺山修司生誕80年のダブル記念イヤーである2015年に、寺山が20代で描いた幻の音楽劇を上演する。@@cutter 本作は、60年代の高度成長に躍る日本を舞台に、個性的なスラムの住人達のドタバタや若者の悲恋の中で、反体制の視線を象徴的に描いた問題作。同世代にそれぞれの過激さで演劇界と社会を震撼させてきた蜷川が、主演・亀梨、音楽・松任谷正隆と共に、同作に挑む。  亀梨は、蜷川演出作に初出演で初主演を務めることについて「初めての事づくしの時間になると思いますが、蜷川さん、松任谷さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、全ての方々から頂く刺激、教えを形に出来るよう、準備していきたいと思います」と意気込みを語る。  蜷川は、亀梨との出会いを「大阪で芝居をしている時にジャニーさんと一緒に現れました」と振り返りながら、「魅力的な青年だな、いつか一緒に仕事をする予感がありました。今回、予感が実現して嬉しいです。しなやかな肉体と、しなやかな感性がとても魅力的です」と太鼓判を押した。  舞台『青い種子は太陽のなかにある』は東京・Bunkamuraオーチャードホールにて8月10日~30日、大阪・オリックス劇場にて9月4日~13日に上演。チケットは6月13日より一般発売される。

  • 岡田将生、蜷川幸雄演出『皆既食』で初舞台に挑む!

    岡田将生、蜷川幸雄演出『皆既食』で初舞台に挑戦!“早熟の天才”詩人を演じる

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     俳優の岡田将生が、蜷川幸雄演出による『皆既食』で初の舞台に挑戦することがわかった。@@cutter 本作は、19世紀フランスを代表する天才詩人、アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの軌跡を描く。若く才気あふれるランボーと、その才能をいち早く見出したヴェルレーヌとの運命的な出会いから物語は始まる。突如現れた自由奔放なランボーに心揺さぶられながらも、美しい若妻への執着や、厳格な義父母の干渉も断ち切れないヴェルレーヌ。パリ、ブリュッセル、ロンドン…2年間に渡る放浪と闘争の日々、そして、その果てに来る別離と破滅、各々の孤独な最期までが描かれる。  「早熟の天才」と評されたランボー役は、今回が初舞台となる岡田将生。 相手役ともいえるのヴェルレーヌ役は、緩急自在な演技力、重厚さと軽やかさを併せ持つ名優、生瀬勝久が演じる。 ランボーと奇妙な三角関係を結ぶヴェルレーヌの若妻マチルダには中越典子。ほかにも、辻萬長、加茂さくら、立石涼子など磐石のキャスト陣が脇を固める。  蜷川は岡田の印象について「繊細な演技がちゃんとできて、うまいなあ」と思っていたよう。実際に会った後も「繊細な空気を身にまとっている、頭が良い青年だな」と評価した。  対して、岡田は蜷川について「怖い方、というイメージを持っていましたが(笑)、お会いしたら包み込むような優しい目をされていて、『自由にやって!』とおっしゃって頂きました」とコメントした。  蜷川が「最高のキャストがそろわないと実現できない」と上演の機会を模索してきた本作。演劇界内外から、熱い注目が集まることは間違いない。  舞台『皆既食』は、 11月7日から29日までBunkamuraシアターコクーンにて上演される。

  • 初舞台への思いを語った、前田敦子

    前田敦子、初舞台でも余裕の笑顔!? 蜷川幸雄に「違う世界へ連れてって!」

    エンタメ

     舞台『太陽2068』の製作発表が23日都内で行われ、綾野剛、成宮寛貴、前田敦子、中島朋子、大石継太、横田栄司、内田健司、山崎一、六平直政、伊藤蘭、演出を務めた蜷川幸雄、脚本を担当した前田知大が登壇した。@@cutter 開館25年目を迎えたシアターコクーンの新たな挑戦として、芸術監督・蜷川幸雄と気鋭の劇作家・前川知大との初タッグが実現した本作には、舞台初主演の綾野剛のほか、成宮寛貴、前田敦子ら豪華な俳優陣が集結。前川が自身の代表作『太陽』を蜷川のために書き直し、新たに『太陽2068』として生まれ変わり上演される。  蜷川は「渋谷の街がどんなに綺麗になろうとも、猛毒を持った、できるだけ人の迷惑になるような芝居で、世界は混濁したものと同時に成立するんだということを忘れないで頑張りたい」と意気込み、出演者に対しても「毒の集まりまでとは言いませんが(笑)、強烈な個性を持った人達と仕事するのが楽しみです」と出演者を見渡し、笑みを見せた。  舞台初主演にして蜷川作品にも初出演となる綾野は「気の狂った前川さんの脚本と“怪獣”蜷川幸雄さんの演出ということで、一緒に闘えるのが非常に楽しみ。二人の餌になろうと思います」と覚悟を語る。主役を務めることに対しては「主役であることで気負うという感覚はないですが、挑戦できる幅が広がるのであれば主役であることをポジティブに捉えたい。蜷川さんにはオモチャのように扱ってほしいですね」と飄々と語った。  舞台初出演の前田は「蜷川さんから話をいただいたときはビックリしました。初舞台なのでとても悩ませてもらっちゃったんですが、蜷川さんとお話して、是非違う世界に連れてってください! って思うことができました」と出演を決めたときの心境を告白。「舞台はコミュニケーションが必要だと思うので、まずはそこから頑張りたいです。皆さんと仲良くならないと自分らしくいられないので。でも六平さんにお会いしたら少し楽になり、これから楽しみになりました(笑)」と、この日もひと際目立って会場を盛り上げ続けた六平に感謝しながら、初舞台への思いを話した。  7年ぶりの蜷川作品出演となる成宮は「自分の中のナイフを尖らせて、恐ろしい蜷川さんにまた立ち向かいたいと思います」と蜷川本人を前にして少し緊張気味。記者から蜷川作品の先輩として、綾野、前田に対してアドバイスを求められると、蜷川から「余計なこと言うなよ! 」と横やりを入れられ、さらに萎縮し「アドバイスなんて無理ですよ! 蜷川さんのそばに硬いものを置かないようスタッフに言っておくことですかね(笑)」と冷や汗をかきながら回答。会場は笑いに包まれた。  舞台『太陽2068』は、7月7日から8月3日まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演。

  • 蜷川幸雄演出舞台『太陽2068』に出演する綾野剛、成宮寛貴、前田敦子

    綾野剛、成宮寛貴、前田敦子ら豪華な顔ぶれ!蜷川演出舞台『太陽2068』7月上演

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     俳優・綾野剛、成宮寛貴、女優・前田敦子が、7月に上演される蜷川幸雄演出『太陽2068』に出演することが発表された。綾野は舞台初主演、成宮は蜷川作品に7年ぶりの出演、前田は本作が舞台初出演。成宮と前田は 2013年5月に公開されたホラー映画『クロユリ団地』以来の共演となる。@@cutter 蜷川作品に挑戦する綾野は、2005年に上演された大竹しのぶ主演舞台『メディア』を観て衝撃を受けたことを振り返り、「まさか自分が蜷川幸雄さんの演出作品に参加できるなんて」と言葉にならない様子。厳しい指導で有名な蜷川だが、綾野は「気負うことなく懐に飛び込みたい。すべてを吸収し、すべてを盗み、芯の底から体現できるように挑ませていただきます」と意欲を燃やしている。これに対し、蜷川も「綾野さんとは以前からずっと仕事をしたいと思っていて、やっと一緒に仕事ができてうれしい」と語っている。  また2001年上演の『ハムレット』以来、蜷川作品には7年ぶり、5回目の出演、言わば蜷川組の秘蔵っ子とも言える成宮は、「蜷川さんとお会いする時はいつでも緊張します。この前、久しぶりにお会いして『変わっていないな!』と言われたのですが、僕の本質的な部分も含めそういってくださった気がしてうれしかった。僕にとって最強の人なので、そこに挑んでいくという気持ち」と話す。  また、AKB48を卒業後、積極的に映像作品に出演し、女優としての評価が高まる前田は、今回の舞台初挑戦について「出演のお話をいただいたとき、『二つ返事でお受けしてはいけないな』と思った」と慎重に検討。蜷川舞台の経験者に相談をしたうえで決意をし、「優しくても厳しくても大丈夫です。とにかく楽しみたいです。蜷川さんに素直に身をあずけます」と気合十分だ。   本作は、劇団「イキウメ」を主宰し、今、最も注目度の高い劇作家・ 前川知大が2011年に手掛け、第63回読売文学賞、第19回読売演劇大賞を受賞した『太陽』を蜷川のために書き直したもの。バイオテロが拡散したウイルスにより、若く強い肉体を長く維持し、高い知能を得た反面、紫外線に弱く太陽光の下では活動できない新たな人種「ノクス」と通常の人間「キュリオ」が共存する近未来を舞台にしたストーリー。そのほか中嶋朋子、山崎ー、六平直政、伊藤蘭など実力派俳優も出演する。  舞台『太陽2068』は、7月7日から8月3日まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演。

  • 『冬眠する熊に添い寝してごらん』フォトコール&囲み取材にて

    KAT‐TUN上田竜也、共演者からの個別指導料請求に困惑も「お金を払う」と断言

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     蜷川幸雄演出の舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』の初日を明日にひかえ、8日、シアターコクーンにて舞台の一部が報道陣に公開された。公開後には、囲み取材も行われ、蜷川をはじめキャストのKAT‐TUN上田竜也、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信らが作品について語った。@@cutter 本作は、Bunkamura25周年記念公演第1弾作品で、多くのファンを魅了しダンサーや詩人としても活躍する小説家・古川日出男の書き下ろし戯曲。伝説の熊猟師の子孫である兄弟が、100年の時空を超えて織りなす叙事詩だ。シアターコクーンの芸術監督でもある蜷川にとって、古川作品は初挑戦。キャストには、KAT‐TUNの上田竜也をはじめ、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信など、多彩な顔ぶれが揃った。  通し稽古の途中で取材に応じた蜷川と上田ら4人のキャストたち。蜷川作品初参加ながら、「何だかんだいって楽しかったですね」と語る上田。「(稽古が)始まるまでは緊張しましたが、勝村さんや蜷川さんにガッツリ指導して頂いて、あの時はきつかったけれど今は楽しいですね」と余裕の表情を見せたが、これを聞いた勝村からは「(指導料として)お金を払って欲しかったのですが、まだ払ってもらっていませんね」と一言。井上も「払え払えと言っているんですけれどね」と突っ込むと「そんな…」と困った表情を見せた上田が、「勝村さんと井上さんがいなかったら危なかったですね。だから、お金を払おうと思います! 」と断言。勝村からは、「高いですよ。時給800円ぐらいで」というリアクション。チームワークの良さを見せつけた。  一方、10年ぶりの蜷川作品となった井上は、「何しろビビっています。台詞だけは稽古前に完璧に入れてこようと頑張っています」と恐怖の表情。これを聞いた蜷川からは、「出たくないって雑誌で公言していた」というツッコミが。マタギ姿が妙にピッタリの勝村は、「(共演は)初めての方が多いので楽しかったです。普通の戯曲とは違って難解で大変でしたが、普通の戯曲とは違うエネルギーが出ているので楽しかったです」と、舞台経験豊かな役者ならではの感想も。  書き下ろしの古川作品について、「理解できなくて大変でした。その分頑張ったから面白いです」と語る蜷川。上田の起用については、「目付きが悪いし、意志が強そうだし良いかなと思って(笑)。ジャニーズの人は真面目だから上田君も分からないところを廊下で稽古したり、勝村君と井上さんがそれを手伝ったり。昨日の通し稽古を見ると、お前才能あるな、という感じでしたね」と絶賛した。更に「演技に狂気を出せば出すほど楽しくなって。素の自分にもそういうところがあるのでしょうね」と上田が語れば、鈴木からは「少しずつ狂気が増せば増すほど楽しくなって開放されていく過程が、見ていて面白かったです」というコメントも。  最後に、初日を前に改めて意気込みを聞かれた上田。「まだまだイケると思うので、明日(初日)のことは考えていません。伸ばせるところは伸ばしたいと思います。壮大な舞台になっていますが、来ていただいた方にしかわからないことがたくさん起こるので、ぜひ御覧ください」と自信に満ちた表情。取材陣から「稽古中、何か跳んできたことは? 」という質問が飛ぶと、すかさず蜷川が「しねえよ! 」と答え、会場は笑いに包まれた。  舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』は、シアターコクーンにて1月9日から2月1日まで上演。

  • 舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』製作発表にて

    KAT‐TUN上田竜也、蜷川の厳しい稽古にも動ぜず「殴られても余裕です!」

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     舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』の制作発表が1日、都内で行われ、蜷川幸雄(演出)、古川日出男(作)をはじめ、上田竜也(KAT‐TUN)、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信が登壇した。@@cutter 本作は、革新的な活動で多方面に熱狂的なファンを持つ小説家・古川日出男が、演劇界の巨匠・蜷川幸雄に書き下ろした渾身の戯曲。この大作に挑むのは、舞台2作目にして蜷川作品に大抜擢された上田竜也(KAT‐TUN)のほか、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信ら。さらに立石涼子、大石継太など蜷川作品に欠かせない個性派ベテラン俳優が名を連ね、かつてない刺激的な舞台が生み出される。  古川は「やると決めた以上、不遜な言い方だが小説家として舞台の常識には媚びないで作りたいと思い、スケールがデカいまま書きました。正直これは蜷川さんへの挑戦状です」とこれまでにない型破りな脚本になっていることを明かした。それを受けて蜷川は「なんで古川さんにお願いしたのか後悔してます(笑)。本を読みながら『これは出来ないぞ! 』『俺は降りるぞ! 』と叫びながら打ち合わせをしてます。とにかく不可能なことばかり! 」と苦労を吐露。しかし、「名優たちを怒っていればいいんだという感じがしてます(笑)。上田君は個性や自己主張が強そうだと見ておりましたので、この“暴れ馬”を乗りこなす気持ちで彼と対峙していきたい」と上田を“暴れ馬”と表現し、展望を語った。  主演の上田は「“暴れ馬”の上田です(笑)。今回久しぶりの舞台、しかも蜷川さんの演出作に初めて出させていただき光栄に思います。楽しみな気持ちがありながら多少の緊張もあるので、素晴らしいキャストの皆さんを頼りにしながら精一杯務めたい」と力強く意気込みを語った。  蜷川作品には10年ぶり2度目の出演となる井上は「今度は何を言われるのか緊張していますが、緊張をエネルギーにして何かを成し得たい」と話すと、蜷川作品の常連である鈴木も「今は大きな山を前に立ちすくんでいるような状態。(台本を見ると)頭から煙が出そう(笑)。蜷川さんの1000本ノックを覚悟しないといけない」と不安を口にした。蜷川のもとで演劇を始めた勝村は「杏ちゃん以外、女優さんはみんな年上で、うちの母親よりも年上の方が何人もいます。もしかすると年を越す前に何人か亡くなって公演が中止になるかも(笑)」とブラックジョークで会場を笑わせた。  会見終了後の囲み取材に応じた上田は「蜷川作品に出演した経験がある(V6の)岡田さんは勝手に台詞を変えて怒られたそうです(笑)。なので僕は一言一句変えないようにします」とジャニーズの先輩である岡田准一からアドバイスを受けたことを話した。また、蜷川の厳しい指導への覚悟を聞かれると「バイオレンス的な感じは慣れてますので(笑)。ジャニーズの振り付けの方もすごく厳しいですし、僕はボクシングもやってますので殴られることも余裕です(笑)」と動じる様子はなかった。  KAT-TUNのメンバーの反応については「亀梨はすごく羨ましがっていました。メンバーみんな観に来てくれると思います」と話し、「本当に羨ましいと思わせられるように、素晴らしい舞台を作り上げないといけないですね」と改めて舞台の成功を誓った。  舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』は2014年1月9日~2月1日までBunkamuraシアターコクーンにて、2014年2月7日~12日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。

  • 小出恵介、『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』囲み取材

    小出恵介、演劇界の大先輩2人から愛のダメ出しに「もうヘトヘト」

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     唐十郎×蜷川幸雄舞台『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』のキャストとスタッフが、5日、都内で取材に応じ、演出家の蜷川幸雄と出演者の古田新太、宮沢りえ、小出恵介が参加した。@@cutter 『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』は、蜷川が初めて演出した唐十郎作品。蜷川にとっても、記念的作品だ。政治も文化も暑かった時代、その中心だった街・新宿で、反抗的な盲導犬ファキイルを探す盲人の影破里夫(古田)、彼と奇妙な絆で結ばれたフーテン少年(小出)、コインロッカーに恋人の思い出を封印された奥尻銀杏(宮沢)が出会う。  撮影のため公演の一部を上演した後、質問に応じた4人。書き下ろされた1973年の初演、1989年の再演に続き、24年ぶりに3度めの上演となる蜷川は、「70年代の初頭の作品には、詩的な言語と一緒に色々な仕掛けがあってお客さんをびっくりさせる魅力があるので、それを見てもらおうと思います。いまの若い方より、派手な演劇が見られると思います。アングラの魅力は、ドロドロしているけれど美しく、セクシーで清潔、全部入っていて一番良い。僕も客席で楽しんで見ています」と、自信満々。  最近は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の太巻役など舞台以外での活躍も目立つ古田にとって、本作は「愛の乞食」以来16年ぶりの唐戯曲。「せっかく頂いた破里夫の役ですが、不服従がテーマになっていまして、それに恥じないように服従していきたいなと(笑)。もらったセリフを大切にお客さんに届けて行きたいなと思っています。できれば、今の若いお芝居が好きな人達に60年代、70年代の演劇の凄さを体感していただきたいなと思うので、ぜひ劇場にきて下さい!」と意気込みを語る。  5月に体調不良で『おのれナポレオン』上演中に降板した天海祐希の代役を見事に果たし、改めて女優魂を見せた宮沢は、「毎回初日にはドキドキしますが、今回はドキドキに加えてザワザワしています。すごく興奮が高まっているなという感じがしますし、とても憧れている60年代、70年代のアンダーグラウンドの世界に少しでも近づきたい、どっぷり浸かってしまいたいという気持ちなので、明日から全身アングラに染まります。古田さんから、日本最後のアングラ女優というお褒めの言葉を頂いたので(笑)、その言葉に恥じないような狂気と愛と切なさを吐き出していきたいなと思います」とPR。  近年は舞台での活動も増えつつある小出は、「古田さんにレポートを提出します。とりあえず、お前は(優良可の)良を取れと言われたので、良を取りに行きます」と語ると、古田からは「今のところ、まだ可です」というダメ出しが。隣の蜷川からも、「さっきも、駄目なところが直っていなかったですね」と厳しいひとこと。大先輩2人に囲まれた小出は、「それぞれ言うことが違うんですよ。どうしたら良いんでしょうかね? 頑張ります! 怪物のような先輩に囲まれてもうヘトヘトです」と、嬉しそうに答えた。  『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』は、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて7月6日~28日、大阪・シアターBRAVAにて8月3日~11日までに上演。

  • 天海祐希の出演舞台の代役を務める宮沢りえが新作舞台製作発表に出席

    天海祐希の代役を英断した宮沢りえ、新作舞台『盲導犬』製作発表に出席

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     日本演劇界を代表する唐十郎と蜷川幸雄の伝説のコンビによる2作品『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』、『唐版 滝の白糸』の連続上演が決定。9日、都内で合同製作発表が行われ、演出の蜷川のほか、それぞれのメインキャストが登壇した。@@cutter 『盲導犬』からは伝説の不服従の犬を捜す盲人・影破里夫役の古田新太、破里夫と奇妙な絆を結んでいくフーテン少年役の小出恵介、そして昨日、軽度の心筋梗塞であることが発表され、病状が心配される天海祐希の出演舞台の代役を務める宮沢りえが、思い出をコインロッカーに封印されたヒロイン奥尻銀杏役で出席。会見では取材陣から天海の代役に関する質問が飛んだがコメントを控えた。  『唐版 滝の白糸』からは元宝塚トップスターで退団後初舞台となる大空祐飛、若手筆頭株の窪田正孝、ベテランの平幹二郎が出席し、錚々たる顔ぶれが並んだ。またフォトセッション時には、唐十郎が飛び入りする嬉しいハプニングも起こり、蜷川、キャストらと写真に収まった。  唐の書き下ろし戯曲を蜷川が初めて演出した『盲導犬』は1973年に初演され、1989年に再演。今回は実に24年ぶりの上演となる。「1回目は成功しましたが、2回目は演出が悪くて失敗しました」といきなりの蜷川節で会見はスタート。続けて「死ぬ前にもう一度成功させたいと思って決断しました。(古田ら)どこに本当の心があるのか分からない恐ろしい人たちを相手にできるのはとても嬉しい」と意気込みを語った。  17年ぶりに蜷川演出舞台に立つ古田は「やっと念願が叶いました。唐さんの、宝石のようなセリフが散りばめられた、大好きだけど難しい作品です」と喜びを見せつつ、「唐さんと蜷川さんが死ぬ前に間に合ってよかった」と笑わせた。  『下谷万年町物語』で唐×蜷川の世界観を体験済みの宮沢は「前作ですっかりトリコになりました。古田さん、小出さんとの共演にもワクワクしています」と話し、唐の戯曲の魅力について「最初に読んだときは飛躍した言葉の世界に?マークが100個くらい浮かびますが、立ち稽古に入って温度が高まっていくうちに1つも?がなくなって、追い越す瞬間さえある。やっていてやめられなくなります」と笑顔。  対して蜷川も「宮沢さんはかっこいいですよ。美しいだけでなく台本の理解力も素晴らしい。そして役が乗り移るときの独特のスピード感と色気がある。今、もっとも輝いている女優さん」と絶賛した。  また『唐版 滝の白糸』は泉鏡花の「義血侠血」に着想を得て1975年に初演され、4度目の上演を数える作品。大空のキャスティングは、蜷川の家族が宝塚ファンとのことで、「DVDを観させていただいて決めました」と蜷川が理由を述べ、大空は「ストレートプレイも女を演じるのも初めてですが、選んでいただいき幸せです。蜷川さんの情熱にくっついて行こうと思っています」と話した。  そして登壇予定のなかった唐の登場に会場からも驚きの声が上がり、唐×蜷川の貴重なショットが実現。  『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』は7月6日から28日まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、8月3日から11日まで大阪・シアターBRAVA!にて、『唐版 滝の白糸』は10月に東京・Bunkamuraシアターコクーン、11月に大阪・BRAVA!で上演される。

  • 「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」蜷川バージョン囲み取材に出席した、勝村政信、伊藤蘭、原田美枝子、古谷一行

    V6森田剛、舞台「祈りと怪物」で蜷川幸雄との再タッグに「感謝」 

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     ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の書き下ろし脚本を、KERA自身と蜷川幸雄が演出し、2ヵ月連続上演する演出家対決で話題の「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」。12月のKERAバージョンに続き、12日からBunkamuraシアターコクーンにて上演される蜷川バージョンの一部が、11日、マスコミに公開され囲み取材が行われた。取材に応じたのは出演者のV6森田剛、勝村政信、原田美枝子、伊藤蘭、古谷一行の5人。また途中、蜷川もひと言だけと顔を見せた。@@cutter 11月25日に稽古がスタートした蜷川バージョン。森田らは「やっと初日を迎えられる」と口を揃えた。物語はブラックファンタジー群像劇。架空の町。祖母と暮らす内気な青年トビーアス(森田)、町を牛耳る権力者ガラス(勝村)と、それぞれに事情を抱えるガラスの三人の娘をはじめ、幾多の人物のエピソードが交じり合う。  公開されたのは、ガラスの娘たちが豪快に銃をぶっ放すシーンや、トビーアスの目の前で地下組織の首謀者に拷問の刑が処されるシーンなど。わずかな時間ながら出演者たちの熱気が伝わってきた。  「血は立ったまま眠っている」に続き、2度目の蜷川作品出演となる森田は「また声を掛けていただいて感謝しています。2013年のスタートを、この作品で切ることができて嬉しい! ぜひみなさんに足を運んでいただきたいです」としっかりと語った。初の老け役に挑戦の勝村はKERAバージョンも観たそうで、「役者の数だけ正解があるんだなと強く実感しています」とコメント。また「出演者が多いので、誕生日のケーキをやたらと食べました」とのエピソードも披露して場を和ませた。  途中、「終わったんじゃないの?」と現れた蜷川。「ひと言だけ!」と引きとめられ、「僕はKERAさんの舞台は観てないよ。意図的に観てない。今回は俳優さんの個性が活きるように意識してる。長い芝居だけど、それは僕のせいじゃなくてKERAさんのせいだからね(笑)」と話して、一瞬で去っていった。そして三人娘の長女に扮する原田が「蜷川さんはますます勘が冴えてパワフルになっています。観客のみなさんには笑ってもらえると嬉しいな」と話すと、皆も頷いていた。  本公演には、これが初舞台となる染谷将太や、満島真之介といった若手から、中嶋朋子、渡辺真紀子、橋本さとしらバラエティ豊かで豪華なメンバーが出演する。  「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」は1月12日(土)~2月3日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、2月9日(土)~17日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。

  • どこにいても惹きつけられる華・存在感を持つ、藤原竜也

    「DB」フリーザ様役が似合いそうな藤原竜也に期待すること

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    9月1日に公開される映画「I’M FLASH!」で主演中の藤原竜也。15歳のときに蜷川幸雄演出の舞台の主役オーディションでグランプリを獲得し、デビューしたという経歴のせいか、彼を知ったときにはすでに「主役」で「演技派」だった。@@cutter 「演技派」と呼ばれる俳優がネット上などで論じられる際には、何かと「藤原竜也とどちらがうまいか」なんてことが話題にのぼりがちでもある。演技の上手さに関する一種の「指標」になっている不思議な存在である。 存在感もあるし、華もあるし、目ヂカラもある。ただ、惜しいのは、メインが舞台のせいか、他には映画と、歴史モノなどのドラマや単発ドラマ以外にあまり出演しないということ。 近年の藤原竜也のテレビドラマでの印象といえば、まず思い出すのが、三谷幸喜書き下ろしのスペシャルドラマ「わが家の歴史」(10)で演じた手塚治虫役だ。 これでもかと言うほど豪華キャストを集めたドラマだったのに、藤原竜也演じる手塚治虫が登場するシーンは、飛びぬけてそこだけがパッと明るく照らされたように、ワクワクした楽しさを覚えた。@@separator 「リボンの騎士」のコスプレをしたり、「ダンボ」を観てはしゃいだりと、無邪気で奔放でエキセントリックである一方で、「天才と凡人の違い」を他者に指摘する容赦のなさも、実に似合っていた。 ただし、どこにいても惹きつけられる華・存在感があるけれど、舞台メインならではの濃厚な演技は、ともすれば浮いてしまい、面白くなってしまうこともある。 たとえば、映画「DEATH NOTE デスノート 」(06)で藤原竜也演じる「夜神月」がラストで笑い、泣き叫びながら発狂するシーンは、あまりの熱演ぶりが、ちょっと「劇団ひとり」のコントにも似てしまっていた。 ちなみに、藤原竜也の魅力の1つに「声」があると思うのだが、何かの声に似ているなぁと気になっていたら……「ドラゴンボール」の「宇宙の帝王」フリーザ様ではないですか。 フリーザさまの落ち着いた物腰と冷静さ、余裕たっぷりの気品と、非情さ・冷酷さも、声が似ているついでに、藤原竜也が演じてくれたら、実に似合いそうな気がする。 せっかくの演技力なら、いっそもったいつけずに、ぜひ深夜の濃厚な連ドラや、アニメ実写ドラマなどのぶっとんだ役で観てみたいものです。(文:田幸和歌子)

  • 「ガラかめ」ド派手宣伝を企画した白泉社の安藤さん(左)と中島さん

    「ガラスの仮面」ギャグ路線PRの裏側 ド迫力企画に美内先生も「…おそろしい子!」!?

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     連載開始35年を超える少女漫画「ガラスの仮面」(美内すずえ・作)の宣伝がすごいことになっている。新刊発売のたびに、マツコ・デラックス、デーブ・スペクター、劇団ひとりらタレントを起用して繰り広げるギャグ路線のプロモーション。出版社、キャスト、さらに劇中のキャラクターまでもが一丸となって作品に愛あるツッコミを入れるノリのよさに、長年の「ガラかめ」ファンも白目を剥いた。一連の企画を仕掛けた白泉社の安藤三四郎さんと「ガラスの仮面」担当編集者の中島英貴さんに話を聞いた。@@cutter 「ガラスの仮面」は1976年に白泉社刊行の雑誌「花とゆめ」で連載を開始した長寿漫画(現在は同社「別冊花とゆめ」で連載中)。長期の休載期間を挟み、一時は未完となってしまうのではないかとファンをやきもきさせた。長年のファンが、第1巻から登場するのにいまだひたすら稽古中の“演劇界幻の名作”「紅天女」の台詞をすっかり暗記してしまった頃、徐々に新刊が出るようになり、宣伝の路線にも変化が出始めた。 「『ガラスの仮面』は巻数も連載期間も長い上に、発売も連載も不規則なので、新刊がいつ出ているのか誰もわからなくなっている状況だったんです。5年ぶりの新刊となった43巻の発売時は美内先生に沢山テレビに出ていただいたのでよかったのですが、44巻のときに普通の宣伝だけをやったら、知れ渡るのに相当時間がかかってしまったんですね。そのときに、『ガラス』は出るたびに、出たー!っていう告知をしないとダメなんだと悟ったんです」(安藤さん) 「やはり白泉社のフラッグシップの漫画なので、それまでは真面目な王道路線の宣伝をやっていたんですが、蜷川幸雄さんに帯コメントを依頼した際に『いつまでも待たせないで!』という、ちょっとギャグっぽいノリのコメントが返ってきたんです。その帯が意外と反応がよかったんですよ。『よくぞ代弁してくれた!』みたいな。そのとき、読者も美内先生も『笑い、大丈夫なんだ』『結構シャレがきくな!』と思いました」(中島さん) それなら宣伝も大きく笑いに振ってみようか…ということで、45巻&46巻の2巻連続発売に合わせて起用されたのがマツコ・デラックスとオアシズ(光浦靖子&大久保佳代子)。それぞれメインキャラである月影千草、北島マヤ&姫川亜弓になりきり、ファンにはお馴染みの名場面を再現。ド迫力のポスターが出来上がった。 「あれを見て、『ガラスの仮面』を知らない人は全然わからないと思うんですよ。でも、これだけ長く続いている漫画なので、全く新しい読者に向かってPRしても広がらないだろうと。まずは今まで読んでくれている人が『あ、わかってる』『面白い!』と言ってくれるようなことをやろうというのが最初にありました。 マツコさんの衣装とカツラは全て自前なんですよ。『ガラスの仮面』を愛読されていて、すごく気合を入れていただきました。撮影時間は5時間しかなかったのに4時間半はメイクにかけていただきました。ご本人たちが『ガラス』が大好きということもあって、『あなたたちよりわかってるから!』と3人で打ち合わせをしていましたね。確かに僕らより『ガラス』をわかっていました。亜弓役の大久保さんは実際に白目を剥いて撮影してくれたんですよ。ただ、リアル過ぎて使えませんでしたが」(安藤さん) 宣伝は大きく取り上げられ、公式サイトがダウンするほどの反響を呼んだ。サイト上で開催した「ガラスの仮面」全国統一模試は延べでなんと25万人が参加し、おまけ企画的に始めた速水真澄ツイッターは、今では約5万人のフォロワーを抱えるお化けツイッターに成長。露出が増えたため、往年のファンが娘と一緒に読み返すパターンが多くなり、昔の巻にも重版がかかっているという。@@separator●意外!?劇団ひとりの撮影秘話、そして気になる美内先生の反応は!?  そして記憶に新しいのが今年2月25日に発売となった48巻の宣伝だ。厳選された48の名シーン投票を行い、上位に選ばれたシーンを“国民的劇団”が再現するという企画。国民的劇団といえば、劇団四季か宝塚か?というファンのざわめきを軽々とかわし、答えは“劇団ひとり”という衝撃の種明かしをやってのけた。  「あれは本当に追い込まれて、閃いたのがひとりさんだったのです。ひとりさんしか、いないと思いました。スケジュールも相当ギリギリで、ひとりさんに断られたらもう僕らが演じるくらいしか選択肢がなかったですね(笑)。今度こそ真面目に見せかけて、やっぱりお笑いという…またかよ!って(笑)。  ひとりさんは撮影のとき、役に入り込んでいただいて、ほとんど喋ってないんですよ。最初の撮影が紫織さんの『紫のバラを切るひと』のモブ(群集)役だったんですが、そのときに、ちょっと話しかけられないくらいの真剣さで。それを見たときに、この企画の成功を全員が確信しました。ジェーンのときも『ウー、ウー』と低い声で唸りながら狼少女になりきってくれて、とても面白がる雰囲気じゃなくなりました、出来上がりは最高に面白いのですが(笑)。最初は似てないことを面白がらせようと思っていたんですけど、やっているうちにだんだんそう見えてきてしまって」(安藤さん)  さすがに、ここまでくると気になるのは美内先生の反応だが、いわく「もうめっちゃノッてますよ。超ノリノリですね」とのこと。「先生の懐が広くなかったらこんな企画絶対にできません。よく美内先生に対して月影先生みたいな厳しい方というイメージを持っている読者もいるんですけど、本当に気さくで、サービス精神旺盛な方ですよ。『ガラス』を桂米朝の落語を聴きながら描いているというのもよくインタビューでおっしゃっていますし」(中島さん)、ちなみに美内先生はこれまでの企画の全てに読者として参加しているそうで、全国統一模試にいたっては「何度やっても満点がとれない!」と嘆いていたとか。@@separator●何度読んでも続きが読みたい!奇跡の漫画「ガラスの仮面」  これだけ息の長い連載でありながら今なおファンを強力に一喜一憂させる「ガラスの仮面」。お二人にとっての魅力を聞いてみた。  「『ガラスの仮面』は最初の5巻くらい、マヤたちが全国大会に行くところまで(※劇団つきかげが全日本演劇コンクール全国大会に出場、マヤはピンチにもめげず『ジーナと5つの青いつぼ』を一人芝居で演じ切った)に少女漫画に必要なすべての要素が入ってると思うんですね。先生がいて、ライバルがいて、恋に落ちる人が知らないはずなのに実はそばにいる、と。キャラクターの配置が奇跡だなといつも思います。基本が全部入ってるんです。だから、あとはキャラクターが動いていくのに任せるだけという、凄い漫画だと思います。最初の巻を読めば読むほどそう思いますね」(安藤さん)  「美内先生はよく、描いていたらこの表情になってしまったから決めていた台詞を言わせられなくなったと言います。完全にキャラクターが立っているので、予定していた台詞と変わってしまうこともあるんです。あと、先生はもともとホラーを描いていたこともあって、画面の見せ方や、引きが抜群にうまいなと思いますね。いつも引きにこだわっていて、『これで面白いのかな』『これで引いたほうがいいかな』と、何パターンか描くこともあります。どれも面白いんですけどね。何度読んでいる人でも、読み始めると続きが読みたくなる漫画ですよね」(中島さん)  ちなみに、前回の企画で選ばれた名シーン投票1位は、47巻目にしてようやく想いが通じ合ったマヤと真澄が船上で抱擁するシーン。得票数は2位に大差をつけたダントツの1位だったそうで、「やっぱり少女漫画だなと思いましたね。僕は絶対に泥饅頭の『おらあ、トキだ!』だと思っていましたが」(安藤さん)「すっと決定打が出ましたよね。まだ去年の話なのに読者の反響もものすごかったです」(中島さん)@@separator●見えてきた!?「ガラスの仮面」のゴール、そして次の宣伝は…  「ガラかめ」の完結は待ち焦がれた長年のファンにとってはもはや悲願だが、一方で「本当に終わったら寂し過ぎる」「こうなったら永遠に終わらないで欲しい!」というのも本音。終わって欲しいような欲しくないような複雑な心境だが、ズバリ、ゴールは見えてきているのだろうか?  「それはもう、先生はすごく前から見えてるみたいですよ。かなり明確に絵のイメージもあるようです。でも僕には絶対教えてくれないんですよ(笑)。だからこちらも敢えて聞かないようにしています。聞くと楽しみが減っちゃいますし、『早く描いて!』って言いやすいですしね」(中島さん)  「会社的にも終わって欲しくないような…(笑)。部数も巨大ですし、白泉社の中でも超トップクラスの漫画なので。連載はずっとしていますし、美内先生もゴールを目指して頑張ってくれている気がする…というか、実際そうだと思います。新刊は年内には出したいですね。何月発売とかは絶対にお約束できないですけど(笑)」(安藤さん)  最後に、次の宣伝のアイディアは?と聞いてみると、口を揃えて「本当にノーアイディアです」。「源造を出すという案もありましたけどね(笑)。もうこの路線は限界というか、普通にやりたいというか(笑)。美内先生もだんだん期待値があがっていますしね。実際に前回は案を先生も一緒に考えてましたし」(安藤さん)「向こうからダメ出しが来るという…どっちが作家なんだかわからなくなってきてますね(笑)」(中島さん)。  ここへきて俄然大きく動き出したかにみえる「ガラスの仮面」。相変わらず続きが気になるストーリーはもとより、次は何をやってくれるのか、その熱い宣伝からも目が離せない。(取材・文:山内 真理子、写真:山本 絵里)

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