クリストファー・リー

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの魔法使いサルマン役に続き、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」( 2)では元ジェダイのドゥークー伯爵と、二大超大作でダークサイドに落ちる存在を演じて喝采を浴びた、往年の怪奇映画のトップスター。 フルネームはクリストファー・フランク・カランディーニ・リー。父親は英軍ライフル部隊の大佐、母親はシャルルマーニュ大帝の神聖ローマ帝国時代にまで遡れるヨーロッパでも最も古い家系の一つに属する女性で、クリストファーの気品に満ちた堂々たる風貌はそうした出自に由来する。奨学金を得て、名門イートン・カレッジとウェリントン・カレッジでギリシャ・ラテン語を学ぶ。ここで語学の素養を培い、7ヵ国語の使い手となった彼は、第二次大戦の5年間を空軍と秘密情報部で活躍。終戦後、47年に演劇の世界に入り、とりわけクラシックの唄法を習得した美声を活かしてオペレッタに多く出演した。映画は42年に「Went the Day Well?」でノンクレジットながら出演を果たし、「Corridor of Mirrors」(48)で本格デビュー。押し出しの強い端正な容貌で期待されたが、約193cmという長身を活かせる役が少なく、泣かず飛ばずの年月が続いた。そんな彼を拾ったのが、怪奇映画専門のハマー・プロだった。ホラー映画のエキスパートとなったテレンス・フィッシャー監督の「フランケンシュタインの逆襲」(57)で、その後何度も組んで名コンビおよび生涯の親友となった故ピーター・カッシング扮するフランケンシュタイン男爵が生み出した、呪われし人造人間を演じて大きな注目を浴びる。そして翌年には、フィッシャー監督とヴァン・ヘルシング博士役のカッシングと組み、「吸血鬼ドラキュラ」で美しくも禍々しいドラキュラ伯爵をエレガントに演じて大スターに。その後も、生涯の当たり役となったドラキュラとフランケンシュタインを7 年代半ばまで演じ続け、怪奇映画黄金時代のトップスターとして君臨。また、容貌をガラリと変えて中国人の稀代の悪党を演じた「怪人フー・マンチュー」(64)も人気を博してシリーズ化、「バスカヴィル家の犬」(59)や「シャーロック・ホームズの冒険」(7 )など、シャーロック・ホームズものでもお馴染みとなる。7 年代後半からはハリウッド映画にも出演。現在も、[%ティム・バートン%]や[%ピーター・ジャクソン%]などオタク監督のアイドル的存在であり、バイプレイヤーとしていぶし銀の存在感を放ち続けている。艶のある深い声と彫りの深い顔立ちは美老人と呼ぶにふさわしい風格。 1年に大英勲章第三位に叙せられ、最多映画出演俳優として、ギネスブック入りも果たした。 2年には、エンパイア・アワードと「イヴニング・スタンダード」ブリティッシュ・フィルム・アワードで、長年の功績を称える賞が授与されている。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの出演者の中で、唯一原作者トールキンに会ったことのある彼は昔から「指輪物語」の愛読者で、本当はガンダルフを演じたかったようだが、やはり悪役に落ち着いてしまった。スポーツ万能で、過去4 年間、剣を使ったファイトシーンは誰よりも多くこなしてきたことを誇っているが、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」ではさすがにスタントを使った模様。「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」( 3)では出演シーンをカットされてしまったが、DVDでの復活を期待したい。フランスの大ヒット・スリラー「クリムゾン・リバー」の続編「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」( 4)では黒幕となるドイツの大臣役で相変わらず不気味な存在感を発揮した。私生活では、61年にデンマーク人のモデルで画家のビルギット・クロンケと結婚、娘を1人もうけ、現在まで仲睦まじく添い続けている。ジェームズ・ボンドの生みの親、イアン・フレミングは遠縁、英女優ハリエット・ウォルターは姪にあたる。

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クリストファー・リー

(C)AFLO

クリストファー・リー

Christopher Lee

生年月日:
1922/5/27
出身地:
イギリス/ロンドン

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